優遇と差別の素
ちょっと短文記事を。。。
男女平等・男女共同参画(女性の社会進出なども含め)という言葉が世に出始めてから、早15年。
今では日常的過ぎて、これらに対して何も疑問に思わなくなった人間もいるかもね。
確かに「平等」と言えば聞こえは良いし、一見理想のようにも見えるかもしれないが、
しかしその裏には非常に大きな危険性も孕んでいる。
例えば「このクラスの平均点は56点でした」と言っても、
90点の奴もいれば、30点の奴もいる。当たり前だ。 だが、そこで「それぞれの立場からの視点」で物事を見てほしい。
90点取っている者にとっては「56点」なんて言われるのは屈辱であり、心外だろう。
だが、30点の者にとっては「56点」と言われるのは嬉しい事だろう。棚から牡丹餅だ。 (まぁ「ピッタリ56点の人にとっては?」なんて屁理屈な質問はノーサンキューとして(−−;)
例のような「平均を割り出す」程度ならば、一定の参考・資料にされる程度のものであり、
実質的な「○○への被害」などは起こりはしないから文句も挙がらないだろうが、 これが社会全体的な≪肯定措置・目指すべき指針≫と設定されることになれば、話は別である。
【平等にする】という事は、水準の高い者を低く扱ってしまう「差別」と、
水準に満たない者を高く評価する「優遇」の両方が見え隠れする。 言ってしまえば【平等にする】こと自体が≪不当に差別すること≫であり、 【平等にする】こと自体が≪不当に優遇すること≫なのである。
だから、平等と言い出した瞬間から、こうなることは決定事項でもある。
≪男女平等≫の場合、男性か女性の、どちらかが差別されて、どちらかが優遇されます、って事である。
問題は「それを理解しない人間・利用しようとする人間」の態度と不条理な発言だ。
それらが今日の男女論争並びに、男性差別と呼ばれるものを招いている。
先程の「平均点」の例の続きとして想像してもらえば、
≪もし、本当に平均点=実力とされたならば≫・・・と考えてもらえば良い。
自分は90点を取ってクラスの平均点を上げることに貢献しているのに、
その自分が「56点」という謂れのない不条理且つ非現実なものを突き付けられ、 方や30点を取った奴はクラスの平均を明らかに下げているようなものなのに、 自分の点数が30点から56点に上がったことを喜んでいる。。。という世界観だ。
これで、30点を取った人間が「ごめん、、、私のせいでみんなに迷惑を掛けちゃったね」
「ありがとう。みんなの頑張りのお陰で助かったよ」などと健気な対応をしてくれているのなら、 誰もそこまで責めないだろう。人間、誰にだって得手・不得手の1つ2つくらいはある。 自分の頑張れる範囲で頑張っていればそれで良いのだと思う。何もムリをしろとは言わない。
(もちろん、表では↑そう言っていたのに、裏では↓こう言っている、という腹黒もアウト)
しかし、これで「私には56点の実績があるのよ!」などと堂々と自信満々に開き直っていたら、どうだろう?
周りからすれば堪ったものじゃないだろう。。。「自分のやったことを、少しは弁えろ」の一言くらい、 こういうタイプの人間には言いたくもなるだろう。優しくする事だけが人間ではない。責める事も人の仕事だ。
だが、さらに責めた事に対して「自己責任じゃん!もしくは連帯責任じゃないの?なんで叩くの?」などと、
さらにキツイ開き直りを、より一層見せて来たら、どうだろう? ここまでやられれば、大人しい温厚な人間でも、いい加減にキレるだろう。
単純に書いてしまえば、日本における男性差別・女性優遇とは、それと同じ事だ。
「自分達が、そういう風にしてもらっている分、相手に迷惑掛けてないかなぁ?」とか、 そういう考えが諸々消失しており、「してくれて当たり前」と言わんばかりの態度になっている。
そして男性から「そんな女は要らない」と指摘された部分は徐々に直されていく、、、という現状。
まぁ、上記の例と重ねれば「90点取れる人から嫌われて、彼がいなくなったら、それは自分が困る」→ 「だから、多少は相手の意見を聞いてでも、そこに居てもらわなきゃ」・・・という考えに近いだろう。
自分の態度を改めるというよりも、自分の環境の保持と自己保身のために、あえて軟化・妥協する対応だ。
だから「そんなことを言うの?じゃあ、こちらにも考えがあるけど」と警告・宣戦布告を上乗せした指摘や、
「そういう事をやっている人は、もう皆で相手にしないようにしましょう」という非難的な啓蒙が、 相手への「更生することを推奨」と受け取れる方向に繋がるという、
ある意味では人として情けない結果となっている。
(本来ならば、自分への損などなくても、正しい・間違いという道徳的判断のみで直さねばならないが、
残念ながらそういう言動を見受けられたことの方が希薄であるので、 「道徳的な理論・正論を相手に言った=ちゃんと更生してくれる」という形には、残念ながらならない。
あくまで「あなた、このままだと損しますよ?嫌われますよ?」→「それはそれでイヤだ!」が
何より一番の効果的な対策になるというのが現実。「自分の事を嫌いだという人が増える」のが ≪一番イヤ≫なのだろう。だから実質、そういう指摘が多い分野ほど、実際に改善されている)
また「してもらったこと」に対する感謝の気持ちもない。。。そもそも、それがあるのなら
「男が何でもかんでも≪守れ!≫と言われて、女に甘く・ピンチでも手助けしていた」ことを理由に、 一方的に「昔=男尊女卑・女性差別がヒドイ時代だった」なんて言ってこないだろう。 女には女の苦労があった事は認めなければならないが、その逆だって同じはずなのである。
つまり「自分達がされたこと」にのみ執着し、「してもらったこと」は水に流しているのである。
ただでさえ「平等=差別・優遇をほぼ自動的に製造してしまうもの」であるのに、
その性質に対する理解もなく、またはあえて利便性最優先でそれらを無視するような状態であれば、 この例の「90点を採った生徒への仕打ち」と同じ事になるだろう。
また、それ以前に「平等とは、そもそも社会に流用・適合させても良いものなのか?」から考え直さなければ、
このままどんどん深みに嵌って、取り返しのつかない状態になってから気付いても、それは遅いのである。
※P・S
文章を半分くらい「昔の書き方」に戻してみたが、どうだろう?
後半にも書いている通り、警告的指摘〜非難的指摘が男性への差別の肯定・改善には最も有用なので、 その部分を外すことは出来ないが、、、その他、ご意見があればヨロシクです。 |
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2010/1/18(月) 午後 11:42 [ 文書と文章の便利ページ ]
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なんだ?
>90点の奴もいれば、30点の奴もいる。当たり前だ。
言いたいのは男性様が90点、女が30点って決め付けか?
その前に、他の男性様が90点、鬼ノ目様が30点って所に着目するべきだろうがよ
>ある意味では人として情けない結果となっている。
お前がな
2010/1/18(月) 午後 7:21 [ usotukioni ]
35 :名無しさん@ゴーゴーゴーゴー!:2010/01/19(火) 12:29:13 ID:mFoYQ3Nv0
>少なくとも、男性はモテてもモテなくても生きていけるし、存在しない空想キャラでも癒され満足出来る上
これ書いてしまう鬼ステキ
鬼ノ目はモテなくても脳内嫁とか脳内先輩がいくらでも癒してくれるもんな
毎日毎日粘着質に女を叩き続ける所見ると、「満足」はできていないみたいだけど
しかし鬼の書く「他人の台詞」は本当にリアリティないねぇ
涼子や億万長者にしろ先輩にしろ
子供が書く漫画や小説の台詞みたいなのばかり
クソしながら、ふと思ったんだけどよ。
お前はまず、自分磨きをしっかりやることだな。
そうすれば女のほうから近づいてきてくれるさ。
いくらここで女を侮辱し攻撃したところでお前の気持ちは晴れないだろ?
女にモテない逆恨みと、男性差別撤廃論とお前には方向性が同じように見えるのかもしれんが、違うんだよ。
だからお前は本物の活動家から相手にされないんだよ。
2010/1/19(火) 午後 6:58 [ usotukioni ]
38 :名無しさん@ゴーゴーゴーゴー!:2010/01/19(火) 19:04:36 ID:HZj0bUk10
http://sankei.jp.msn.com/affairs/trial/090119/trl0901191743018-n2.htm
http://sankei.jp.msn.com/affairs/trial/090119/trl0901191743018-n3.htm
2010/1/19(火) 午後 10:06 [ usotukioni ]