おくればせながら、新年のご挨拶をいたします。

生きている限り、だれにも平等に、新しい時間が訪れつづけます。そのことを生成と呼びましょう。私の身体が全身でそれを受け止めて生きているのです。たとえ、言葉にはならずとも、もし、希望のようなものがあるとすればそこにしかありません。

そして、人は過去の奴隷ではありません。新しい時間に過去の悪習を持ち込んではなりません。手持ちのさまざまな要素がそれ自体は古くても、新しい組み合わせで結びついていきます。それは、古い言葉を使いながらも無限に新しいことを語ることができることにも似ています。

新しい生成から新しいマインド・セットすなわち、ものの考え方のようなものが生まれてくるでしょう。人も時代も過去の奴隷ではありません。

昨年は政権交代が起こり、少しはそのような新しい考え方のようなものも出てきました。しかし、それはまだ定着するまではいたらず、その道もまた、何かもっと大きな権力のようなものに踏みにじられようとしています。

一人ずつが、恐れることなく、その新しい時間を生きていくのでなければ、生成も成長も生き甲斐も希望もないでしょう。