国会は19日午後の衆院本会議で菅直人副総理・財務相の財政演説への各党代表質問に入り、政権交代後初の通常国会で論戦が始まった。当面の最大の焦点は鳩山由紀夫首相と民主党の小沢一郎幹事長の政治資金を巡る事件を受けた「政治とカネ」の問題。自民党は小沢氏の資金管理団体「陸山会」の土地購入を巡る政治資金規正法違反事件で小沢氏が証拠書類を提出し説明責任を果たさなければ国会への参考人招致を求めた。政府は2009年度第2次補正予算案と10年度予算案の早期成立を最優先する。冒頭から与野党激突の構図だ。
小沢氏は東京地検特捜部の任意の事情聴取に応じる方向。首相は同日午前、「幹事長から(聴取を受けるとの)連絡はない」としたうえで「受けるか受けないかは幹事長自身が判断することだ。当然、自身の判断で結論を出すべきだ」と述べた。首相公邸前で記者団の質問に答えた。平野博文官房長官は閣議後の記者会見で「それについてのコメントは差し控えたい」と語った。
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