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政治とカネめぐり攻防のゴング、通常国会開会

2010年1月19日

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 通常国会が18日開会し、「政治とカネ」の問題をめぐる攻防のゴングが鳴った。県内の民主党議員は「雇用が厳しい中、早く政権公約(マニフェスト)の実行を」と2009年度第2次補正予算、10年度本予算の成立を急ぐ考え。しかし、野党側は小沢氏の説明に「国民は納得していない」と、追及へ虎視眈々(たんたん)だ。

 午後1時からの開会式に先立ち、民主党の田中慶秋氏(衆院5区)は内閣常任委員長としてモーニング姿で国会に到着した天皇陛下をお迎え。「経済、基地、カネ」の「3K」を抱えた開会に「厳しい国会となる。新しい与党の真価が問われる試練の場だ」と気を引き締めた。

 開会式後には、着物姿の議員が正面玄関前での記念撮影に集まった。超党派でつくる和装振興議連の恒例行事で、ここでは、いわば休戦状態。県内議員も紋付きはかま姿や訪問着姿を披露した。本村賢太郎氏(14区)は「政治の師、藤井裕久前財務相が仕上げた予算。早く成立させたい。委員会でも質問に立つ」と意気込んだ。

 早期成立を目指す与党の前には、検察との全面対決を辞さない小沢氏と同氏を支持する鳩山首相の与党2トップを、徹底追及する野党が立ちはだかる。田中慶秋氏は「これまで与党だった自民も、景気回復の責任を負う。そうした事実を踏まえた国会対応を」とけん制した。

 これに対して野党側。同日午前中から議員会館内で支援者向けのレポート作成にあたった自民党の田中和徳元財務副大臣(比例南関東)は、「第2次補正予算案は、前政権による第1次補正を削って先送りした案件で構成されている。不況を長期化した失策の疑いが強い」と、与党側の責任を指摘。「政治とカネの問題で説明責任を果たせないならば、円滑な審議は困難になる」と政府・与党に対応を求めた。

 小泉進次郎氏(11区)も「野党として攻めの姿勢を失わない。それしかない」。通常国会への抱負を問われ、「質問の機会を与えてほしい。国民に『なるほど、よく聞いた』と思ってもらえる質問ができたらいい」と新人らしく応じた。

 一方、高まる追及ムードに距離を置いたのは河野太郎氏(15区)。午後の本会議終了後、報道陣に対し「本来は検察や国税局がやるべきことに国会が走るのは好ましくない。まずは予算審議をきっちりやって、政策面で与党をただしていきたい」とのスタンスを示した。 

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