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サッカー:日本勝つも高地で体力消耗…監督も影響を再認識

 サッカー日本代表は6日のアジアカップ最終予選でイエメンに3-2で逆転勝ちし、本大会出場を決めた。今回は主力不在ではあったが、標高2300メートルを超す高地サヌアでの練習と試合は、6月のワールドカップ(W杯)南アフリカ大会に向けたノウハウを蓄積する貴重な機会となった。

 日本はW杯1次リーグ第1、3戦を標高1500メートル前後のブルームフォンテーンとルステンブルクで戦う。事前に欧州で高地合宿を行って選手を適応させる計画で、岡田監督は「そんなに神経質にならなくてもいい」と繰り返してきたが、今回の遠征ではプレーに影響の出る選手もいた。

 現地入り後の練習では「息苦しい」「すぐに疲れる」「体が重い」などの反応が選手から出た。試合後は金崎(大分)が「後半は正直苦しかった」と話したように、いつも以上に体力を消耗した選手が目立った。岡田監督も「結構きついようだ。吐き気がするという者もいた」と高地の影響を再認識した様子だ。

 気圧の関係でボールのスピードや飛距離が変わり、感覚のずれを口にする選手もいた。岡田監督は「(日本に)帰ってから、もう一度しっかり検証したい」と話す。W杯はサヌアほどの高地ではないが、今回の経験も踏まえ、万全の対策を練る必要がありそうだ。(共同)

毎日新聞 2010年1月7日 17時24分(最終更新 1月7日 21時35分)

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