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【格闘技】

和毅 初戴冠 3兄弟王者へ着々 中米連盟バンタム級制す

2010年1月18日 紙面から

◇WBC中米連盟バンタム級王座決定戦(10回戦)

 亀田3兄弟の三男和毅(18)=亀田=が16日(日本時間17日)、初のタイトルを獲得した。WBC下部組織の中米連盟バンタム級王座決定戦がメキシコ・トレオン市内で行われ、キャリア44戦目のロドルフォ・ガライ(23)=メキシコ=を相手に3回1分46秒KO勝ち。次男大毅(21)の世界挑戦(2月7日、神戸ワールド記念ホール)に弾みをつけた。和毅はデビュー12連勝(10KO)で世界への登竜門である地域タイトルのベルトを巻き、夢の「3兄弟世界王者」へ第一歩を踏み出した。

 亀田ジムによると、和毅は初回からスピードの乗った左ジャブで展開を作り、左ボディー、右ストレートで主導権を握った。2回には飛び込みながらの左フックでダウンを奪う。3回、連打でロープに詰めたところで、左フックからの左ボディーがさく裂。対戦相手のガライは腹を押さえながらもん絶。和毅は3回KOで初のタイトルを獲得した。

 「初めてのタイトルマッチで緊張した。その緊張感の中で自分のボクシングができて結果を出せたのが収穫。タイトルはプロで初めてやし、うれしいな」

 これで和毅はデビュー12連勝。地域タイトルを獲得したことにより、現在、WBCバンタム級33位のランキングは、世界挑戦資格のある15位まで上昇する可能性もある。だが、“亀田家の最終兵器”は焦らず、じっくり世界を見据えている。

 「今年は将来の世界戦のためにも、WBCの地域タイトルを総ナメにするくらいの気持ちで大舞台のキャリアを積んでいきたい」

 和毅の試合を見守った父史郎氏も同様に「今年は焦らずに地域タイトルをどんどんとっていってもらいたい」とキャリアを積ませる方向だ。昨年は日本人最多の10試合をこなし、今年の目標は7試合。亀田家の夢である「3兄弟世界王者」に向け、足固めをする年になりそうだ。

 「これで、お兄ちゃん(興毅)がタイトルとった亀田家のいい流れを大ちゃん(大毅)につなげられた。次は大ちゃんがやってくれるはずや」

 最後に、WBA世界フライ級王者デンカオセーン(33)=タイ=に再挑戦する大毅にエールを送った。

 

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