立場変われば… 政治とカネ、どこ吹く風 民主「予算優先」 (2/2ページ)

2010.1.18 19:04

お言葉を述べる天皇陛下=18日、国会・参院本会議場(酒巻俊介撮影)

お言葉を述べる天皇陛下=18日、国会・参院本会議場(酒巻俊介撮影)【拡大】

 鳩山首相も同じ手段を用いた。党幹事長だった19年10月3日の衆院本会議の代表質問で、「政治とカネ」の問題など閣僚の不祥事続出で退陣した安倍内閣について「政治への信頼をどん底に落とした」と批判した。さらに後任の福田康夫首相に浮上した政治資金問題も取り上げ、「説明責任を果たすのは最低限の務めだ」と訴え、19年度補正予算案提出を検討していた福田首相に早期の衆院解散を求めた。

 18日の記者会見で予算の早期成立優先を訴えた菅直人副総理・財務相も同じだ。党代表だった15年3月、大島理森農水相の秘書による公共事業の口利き疑惑が浮上し、参院予算委員会が空転した。菅氏は当時の会見で「相変わらず政治とカネをめぐる不祥事が次々に浮上している」と述べ、徹底追及を強調した。(酒井充)

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