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複素級数の問題です。 この問題の分かる方、よろしくお願いします。 Ω=C\{2}...

gorou0614さん

複素級数の問題です。
この問題の分かる方、よろしくお願いします
Ω=C\{2}={z∈C:z≠2},f(z)=1/(2-z)(z∈Ω)とする。

①f(z)はΩ上の解析関数であることを示せ。
さらに、f(z)をa(∈Ω)中心のべき級数で表し、その収束円D_aを求めよ。

すいません。
もうひとつの問題は下の写真の問題です。↓
写真がみにくくて、すみません。
f(Z)の斜め右上の文字は、kです。

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1件中11件)

 

edelweiss_edelweiss87さん

質問者様,ずっとこの質問に回答させて頂きたかったのですが,

諸々の事情にて回答が遅くなり申し訳ありません.

順を追って説明致しますので,諦めないで下さい.

分からない事が有りましたら,補足欄で質問して下さい.必ず.

さて,『解析関数』の定義をどのように捉えておいででしょうか?

他の回答者様方がこの質問に対して,この様な疑問を持っておいでだからか、と存じます

「関数f が正則関数=fはべき級数展開可能」なる複素解析の大定理が有ります.

そして,(より簡潔に表現する為原点O回りのベキ級数展開可能,

すなわち,Oの近傍で正則な複素関数 f の場合について解説致しますと)

定理:ベキ級数展開可能な複素関数 f(z)= Σa_n z^n

(和はn=0から∞まで, a_n は「a の下に添字nが付く」「z^n はzのn乗」と言う意味です.

は収束円盤の中で広義一様収束し,k階導関数項別微分可能であり,そのk回導関数 f^(k) (z)は


f^(k) (z) = Σn(n-1)・・・(n - k + 1) a_n ・z^(n-k), k=1, 2, 3, ...

と書ける.(ただし,Σは k=n から∞までの和)
____
参考文献として,
「現代の古典 複素解析」楠幸男著 (31ページ目)←読み易い入門書,これは絶対見て下さい.
「複素解析学I, II」志賀啓成著←証明はこちらをご覧下さい

たぶん絶版になってますから,図書館で借りて下さい.
______
さて,ここで基本になりますのは次の関数の原点Oまわりの展開

1/(1-z) = 1+ z + z^2 + z^3 + z^4 +z^5 + ..... ・・・(1)

なる展開です.この式を覚えておいて損は有りません.

図の中で S_n を n→∞ とすれば分かります.

収束円盤は複素平面の単位円盤(原点中心,半径 1の円盤)です
↑↑↑
収束半径は,コーシー・アダマールの公式で求めます.

質問者様のご質問には,上記式(1)を応用します.すなわち,

f(z)=1/(2-z)= 1/{ (2 - a) - (z - a)}

= 1/(2 - a) × 1/ { 1 - (z - a) / ( 2 - a ) } ← これに(1)を応用すれば

= 1/(2 - a) × Σ { ( z - a) / (2 - a ) } ^n ← n = 0 から n = ∞ までの和

収束円は,| { ( z - a) / (2 - a ) } | = 1 となりますので.

D_a = { z∈Ω ;|z - a | = | 2 - a | } となります.

___

質問者様の画像の問題ですが,上に述べましたベキ級数の基本定理から,

f は何度でも項別微分可能ですから,f^(m) はベキ級数展開可能,すなわち,解析的であり,

f^kを微分すれば k f ' f^(k-1)もまた解析的=正則関数=ベキ級数展開可能です

上の正則関数のベキ級数展開に関する定理は,上に述べましたテキストを見て下さい.

他にお勧めの参考書は

「解析函数論」楠幸男

が詳しく書いてありますね.

現行の複素解析学,複素関数論の本にもたいてい書いてある基本定理です.

何か,分からない事が有りましたら,補足欄を使って質問して下さい.

アラートはきちんと設定した在りますから.(^^)v

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  • 編集日時:2010/1/19 01:04:07
  • 回答日時:2010/1/18 21:41:11

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