戦争を「アジアの人に謝罪」 元長崎市長、銃撃20年で訴え「天皇に戦争責任はあると思う」と発言した当時の長崎市長、本島等さん(87)が1990年1月、右翼団体幹部に銃撃された事件から20年の18日、本島さんと野中広務元自民党幹事長が長崎市内で「戦争をしてはならない」をテーマに対談した。 本島さんは「戦争を起こしたのは日本人で、原爆投下につながった。アジアの人たちに心からの謝罪をするしかない」と持論を展開。野中元幹事長は中国残留孤児や、旧日本軍の遺棄化学兵器が処理されていない問題を挙げ「不幸な第2次世界大戦を経験した国で、日本だけ責任を果たしていない」と指摘した。 「戦争に手を出さない国をつくるために、若いみなさんが歴史を訪ねて」と野中元幹事長が聴衆に訴えると、本島さんも「『戦争をしてはならぬ』という言葉を、ここへ集まったみなさんが言ってほしい」と応じ、会場から拍手が起きた。 【共同通信】
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