職種別、必要なTOEICの点数は?
就職活動で武器になるスキルと言われるのが英語力。企業は新卒学生にどの程度の英語力を求めているのだろうか。立教大学経営学部調べ。
就職活動で武器になるスキルと言われるのが英語力。企業は新卒学生にどの程度の英語力を求めているのだろうか。
立教大学経営学部の調査によると、『外資系企業総覧2008』や『四季報08』から抽出した100社に「仕事上、英語を必要とする業務や場面がありますか?」と尋ねたところ、「ある」は83.0%。外資比率が0%の企業であっても、34.9%が「ある」と回答した。
各職種ではどの程度の英語力が必要なのだろうか。職種別に望まれるTOEICの点数を聞くと、点数が最も高かったのは「コンサルタント」で728.8点。以下、「物流」(694.6点)、「企画」(688.2点)、「SE・エンジニア」(684.1点)、「営業」(682.7点)が続いた。一方、「人事・総務」(650.8点)や「販売」(654.7点)は比較的低かった。
英語を使う企業に「新卒採用に当たり、評価する体験」を尋ねると、「評価する(とても評価する+まあ評価する)」の比率が最も高かったのは、「英語でコミュニケーションをとり、人間関係を構築する」で67.5%。以下、「交換留学生として海外の大学に留学する」(56.6%)、「研究成果を国内企業にプレゼンテーションをする」(53.0%)、「留学生とともに英語でディベートやディスカッションを体験する」(49.4%)、「少人数のグループでの調査・発表・議論を英語で行う」(45.7%)が続いた。
また、企業が大学の英語教育に期待することを具体的に聞くと、「TOEICのスコアが高いのではなく実践で使えるものがいいです」「『英語をツールとしてとらえ、それをどう生かすか』ということを個人が持っていることを期待します」「経験の有無だけでは判断できるものではなく、個人がその経験をどう生かし、どう成長したかで判断したい」といった声が挙がった。
郵送またはFAXによる調査で、対象は『外資系企業総覧2008』や『四季報08』から抽出した100社。調査時期は2009年7月。
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