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ETC突破バレた トラック後ろピタッ、赤帽業者を逮捕

2010年1月18日22時13分

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写真:貨物車の後ろに隠れ、ETCのゲートを通り抜ける赤帽業者の軽トラック=2009年8月、兵庫県西宮市の名神高速西宮料金所付近、NEXCO西日本提供貨物車の後ろに隠れ、ETCのゲートを通り抜ける赤帽業者の軽トラック=2009年8月、兵庫県西宮市の名神高速西宮料金所付近、NEXCO西日本提供

 高速道路の自動料金収受システム(ETC)の支払いを不正に免れたとして、兵庫県警は18日、同県西宮市で運送業「赤帽男(まもる)運送」を営む吉井守容疑者(55)を道路整備特別措置法違反(不正通行)容疑で逮捕し、発表した。吉井容疑者は高速道路から出る際、貨物車のすぐ後ろについてETCのゲートを不正通過する「カルガモ走行」という手口で、退出記録が残らないようにしていたという。

 県警によると、吉井容疑者は昨年5月28日、赤帽マークの軽トラックのETC車載器に、カードを差し込んだ状態で大阪府豊中市の名神高速豊中インターから進入。約12キロ離れた西宮市の西宮インターから出る際、カードを抜き取った上に貨物車のすぐ後ろを走ってゲートをくぐり抜け、450円の通行料金を免れた疑いがある。

 名神高速や阪神高速神戸線で2008年春以降、進入記録があるのに退出記録がないケースが続発。西日本高速道路会社(NEXCO西日本)が西宮インターの料金所の固定カメラで吉井容疑者の軽トラックを撮影し、県警に映像を提供していた。

 県警は軽トラックの進入記録などから、吉井容疑者が名神高速で263回(計約14万円)、阪神高速で197回(計約10万円)の不正通行を繰り返したとみている。

 全国赤帽軽自動車運送協同組合連合会(東京)によると、個人の運送業者が組合に加入することで赤帽のマークを使用できるという。

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