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財務相交代 万全の財政運営望む(1月8日付)

 鳩山由紀夫首相は、健康上の理由で辞任した藤井裕久財務相の後任に、菅直人副首相兼国家戦略担当相を横滑りさせた。予算案を編成した財務相が、予算案の審議を前に辞任するのは極めて異例だ。菅氏の責任は重い。財政運営に万全を期すとともに、国際金融会議の場で各国との信頼関係を築いてもらいたい。


 藤井氏は大蔵省出身で、細川、羽田内閣で蔵相を務めた。円満な人柄と論客ぶりは党内でも高く評価されていた。ただ77歳と閣内最高齢で、先の衆院選挙では引退を表明していた。鳩山首相はその引退の意思を覆させ、強く出馬を要請し、当選後は蔵相に抜てきした。


 予算案編成の激務がたたって、身体の疲労と心労が重なったのだろう。藤井氏は先月28日に検査入院し、「相当疲れた」と漏らしていた。予算委員会では連日7時間近い審議が行われる。長丁場の国会を副大臣の答弁でしのぐわけにはいかない。交代はやむを得なかった。


 藤井氏の財務相としての仕事は、自民党前政権時代の概算要求やり直しで始まった。税収が予想外に落ち込んだ中、赤字国債と財政再建の板挟みで相当の苦労があったことは推測できる。今後、この苦労はそのまま菅氏が背負うことになる。


 菅氏は鳩山内閣のナンバー2でありながら、存在感が薄かった。国家戦略室が局への昇格待ちという状態で、機能を発揮できなかったこともある。またポスト鳩山の有力候補として、あまり動かない方がいいという思惑もあっただろう。


 これからは表舞台で経済・財政運営を切り盛りしていくことになる。菅氏は予算編成や経済運営に国家戦略担当相として関与してきた。予算の内容は十分理解できているだろうし、答弁のうまさも民主党内では際立っている。国会運営を任せるには最適だ。


 しかし、経済や財政に関する専門的知識を持ち合わせているかというと疑問符が付く。先日「デフレ宣言」は行ったものの、本来なら一緒に出すべきデフレ対策の中身がなかった。民主党が打ち出した新成長戦略も具体性に欠けている。


 最近、菅氏は市場関係者と意見交換会を重ねているが、雇用関連以外にはあまり関心を示していないという。経済にかかわる記者会見では、渡された資料を読むことも多い。「政治主導」を唱えるなら、本気で勉強する必要があるだろう。2月上旬には先進7カ国財務相・中央銀行総裁会議(G7)も開かれる。時間はあまりない。


 今回の交代で鳩山政権への打撃はそれほどないと思われるが、気になるのは小沢一郎党幹事長の政府への影響力だ。2010年度予算要望で、小沢氏は藤井氏の方を見ながら「政治主導になっていない」と怒ったと伝えられる。藤井氏の辞任の理由が健康だけでなく、小沢鳩山体制への失望だったとすれば、内閣のダメージは大きい。


 国家戦略担当相は仙谷由人行政刷新担当相が兼務することになったが、兼務では無理がある。いずれは新たに担当相を任命すべきだ。通常国会は冒頭から波乱が予想される。鳩山首相がリーダーシップを発揮できるかも問われることになる。(園田 寛)

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