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   衆院議員ら逮捕/小沢氏は今こそ詳細説明を(1月17日付)

 小沢一郎民主党幹事長の資金管理団体「陸山会」による土地購入に絡み、政治資金規正法違反容疑で小沢氏の元私設秘書で衆院議員、別の元私設秘書、それに西松建設の巨額献金事件で公判中の公設第1秘書が東京地検特捜部に逮捕された。

 政界の最高実力者の元・現秘書3人、しかもそのうちの1人は現職の国会議員が、捜査当局に身柄を拘束されるというのは異常事態だ。当然、小沢氏の進退問題も浮上しているが、「潔白だ」として幹事長を辞任する考えはないことを表明、鳩山由紀夫首相も擁護に回っている。

 捜査の行方はまだ分からないが、詳細を語らない小沢氏の対応に国民の多くは納得していない。特捜部の事情聴取に応じるのはもちろん、今こそ小沢氏は明確、かつ丁寧な説明をするべきだ。

 国会議員の秘書が関係した事件は数多くあった。ただ、今回の小沢氏絡みの事件では、逮捕された元私設秘書が土地購入代金の4億円を「小沢先生から手渡された」と話していたことに注目しなければならない。

 小沢氏が自らの現金を秘書に直接渡したのなら、これまでの事件のように「秘書がやったことであずかり知らない」という言い分は通じない。「積み立ててきた個人資金」ということだが、問われているのはその出所であり、記者会見などで国民に向けてはっきりと説明する義務を負っている。

 政権交代後初めての通常国会が18日から始まるが、自民党は「説明責任を果たしてから政策論議に入るべき」として事件追及を最優先にして国会に臨む姿勢を示している。もっともなことだ。

 与党の幹事長は本来、国会審議をスムーズに運ばせる責任を持っているが、その幹事長の問題で国会が紛糾する様相を呈している。小沢氏が幹事長職にとどまるのであればなおさら、野党への対応を含めて先を見誤らない運営が求められる。

 山岡賢次民主党国対委員長は、小沢氏や鳩山首相関連の事件などで自民党が求める参考人招致に一切応じない方針を示した。だが、国会も真相究明に重要な役割を担っていることを忘れてはならない。

 鳩山首相は、小沢氏に幹事長続投を自ら要請したというが、なぜ国民への詳しい説明を促さないのか。絶対的権力を手中にする小沢氏に遠慮してか、民主党内に自浄能力が乏しいと見てとれるのも気に掛かる。

 今国会で「政治とカネ」が大きな焦点になるのは当然だ。だが、追加経済対策を盛り込んだ2009年度第2次補正予算案や、家計への支援を重視した10年度予算案という最重要議案の審議もある。国民生活に直結した案件をないがしろにはできない。しっかりした国会運営を、与野党ともに望みたい。

 
   
 

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