ロボダッチ原作者 小沢さとる先生より ロボダッチ ファンへのメッセージ

26年前、十二指腸潰瘍を悪化させて、医師に勧められて横浜から木更津に転地 療養を兼ねて移住していた折、第一次倒産から再生を計っていた今井科学の要請を受けて、漫画家として、アトム・鉄人28号・エイトマン・デビルマンからガンダムへと華やかな時代を築いていたロボット物をボクとしても一つくらい作品リストに加えたくて、長年構想していたロボダッチを救済を兼ねて今井科学のキャラクター商品として定着させようと構想の中に登場するキャラクターをデザインして提供したものが一気に今井科学を立ち直らせる人気者となったのがロボダッチでした。結局、ボクの方は無理な作業が祟って、長年の闘病を強られることになったものです。その為に後年、ロボダッチの裁量を今井科学に委ねて一旦手を引いたのですが、そのことが今井の再倒産に継ったのが何とも残念でした。
然し、ボクの構想は以後も発展を続けていて、今でも、新構想に成る、ロボダッチを、「ごちゃまんロボット・タブロット」として再生する意欲を燃やしていますよ!
 
タブロットとはタブロイド・ロボットの略称です。ロボダッチの最初の主人公、ロボZ・ロボX・ロボQが乳酸菌飲料のボトルから立ち上げたもので、後で加えたタマゴローは当時タッグを組んでいた久松文雄氏の提案によるタマゴから立ち上げたものでした。
片や病床に、片や倒産という逆境に在った小沢さとるとイマイが共に蘇生を計るには恰好のキャラだったと言えるだろうね!

タブロットのタブロイドは、カプセル医薬のタブレット剤のことです。元気の乏しい世間に元気の出るカンフルとして誕生させるべく起案したものです。

タブレットから生まれた、“ノビコーン”と“タブロ”が加わりタマゴからも新キャラ“タマロ”が共にユニークなキャラとして登場して、タブロットの世界はすでに賑々しく拡大の一途を辿っています。

近く、それらのタブロットたちをキミの手元へ送り込むよ!


小   沢   さ   と   る
s a t o r u  o z a w a


 

少年達に夢を与える“海”をテーマにした『サブマリン707』(1963〜65)などの海洋マンガのパイオニアで、同作品のプラモデル販売で取引のあったイマイ科学の依頼により、『ロボダッチ』のキャラクターとストーリーを提供。1975年に発売された同プラモデルは爆発的なヒットを遂げた。
現在もロボダッチに対する情熱があり、『新ロボダッチ』の構想も練っているとの事。

 


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