桑田氏悲痛…父・泰次さんが焼死
火災現場の喫茶「18」を花束を持って訪れる桑田真澄氏
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桑田氏、悲痛――。17日午前4時20分ごろ、元巨人、パイレーツの桑田真澄氏(41=野球評論家)の父・泰次さん(67)が浜松市中区で経営する喫茶店兼自宅の1階から出火。木造2階建て約73平方メートルを全焼し、2階から泰次さんが遺体で見つかった。死因は一酸化炭素中毒だった。桑田氏は浜松市内の病院で悲しみの対面。沈痛な胸の内を明かした。通夜は18日午後7時、葬儀・告別式は19日午後2時から、いずれも浜松市南区都盛町235、セレモニーホール浜松南で行われる。
泰次さんと悲しみの対面を終えたばかりの桑田氏は、沈痛な面持ちで口を開いた。午前8時ごろに一報を聞き、取るものもとりあえず真紀夫人らと新幹線に飛び乗った。県西部浜松医療センターに到着したのは午後0時半ごろ。信じられない思いが胸に渦巻いた。
「僕にとって最初で最高の指導者。父親であり一番のコーチでした。最後にキャッチボールをしたかった。それだけが心残りです…」
桑田氏が小学校3年で野球を始めた際に、英才教育を施してくれたのが泰次さんだった。連日の走り込みなどの猛練習に加え、学校側に対して「(練習のために)授業に出ないことを認めてほしい」と頼み込んだことまであったという。そんな指導もあって桑田氏は85年ドラフト1位で巨人から指名されるが、その直後に両親は離婚。泰次さんは約14年前に浜松に移り住み、少年野球チームの指導をしていた。
チーム名「浜松ジャイアンツ」は、桑田氏が在籍した巨人、さらに同氏がオーナーを務める麻生ジャイアンツと同じ名前だ。最後に会った昨年6月。講演で浜松を訪れた桑田氏は「一緒にチームを指導させてもらった。遠征で試合をしようと約束していた」という。泰次さんが営んでいた喫茶店名は、桑田氏の現役時代の背番号である「18」。店にはPL学園時代の清原和博氏との制服姿の2ショット写真や、パイレーツのユニホームなどが飾られていた。
「甲子園のメダル(などの記念品)も父が持っていた。(燃えて)残っていないかもしれない。僕より野球が好きだった男。父の野球人生を全うできたのでは。精いっぱい楽しんでもらったと思う」
泰次さんはこの日が67歳の誕生日だった。現在、早大大学院に在学中の桑田氏は「(3月に)卒業したら、1年間父親とゆっくりしようと計画していた。現役時代は親孝行できなかったし…」。午後5時前には火災現場を訪れ、言葉を失ったように立ち尽くしたあとにそっと花束を置いた。父親、そしてコーチとして野球人・桑田真澄を育て上げた泰次さんとの、あまりにも悲しい別れだった。
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