亀田大毅「“頭”でデンカオ」

　“頭脳派”大毅に変身！？　亀田３兄弟の次男大毅（２１）＝亀田＝が１６日、合宿先のフィリピンから成田着の航空機で帰国した。ＷＢＡ世界フライ級王者デンカオセーン（３３）＝タイ＝との世界戦（２月７日、神戸ワールド記念ホール）へ向け、１０日間で約４０ラウンドのスパーリングを消化。長男興毅が所用で途中帰国し、５日目からは初の単独海外修行となった。

　一番の収穫は「頭」だ。これまで練習は、与えられたメニューをこなすだけ。試合では自分で作戦を立てず、本能のまま戦ってきた。だが、海外で一人になり、練習内容、戦い方を自分で考えなくてはならなくなった。

　「頭を使って練習ができた。スパーリングでも展開をイメージしてな。お兄ちゃんは『ボクシングはゲーム』と言ったけど、オレも頭を使って確実にラウンドを支配することを考えたいな」

　昨年１０月のデンカオセーン戦は、判定で敗れたとはいえ、体力負けはしなかった。足りないのは頭脳だった。「今は倒そうと思っていない。ＫＯより結果、内容やな」。３度目の世界挑戦。頭を使って、デンカオセーンを倒す。　（森合正範）