岡山放送局

2010年1月17日 19時4分更新

歌人・清水比庵の作品展


高梁市出身の歌人、清水比庵の作品を集めた展示会が高梁市で開かれています。

清水比庵は、明治16年に高梁市で生まれた歌人で、昭和50年に92歳で亡くなるまで、書や絵などの分野でも活躍しました。
高梁市歴史美術館で開かれている展示会には、比庵が手がけた短歌や焼き物をはじめ、初公開となる書など、およそ60点が展示されています。
このうち「ふるさと」は、戦時中の疎開先で、戦後も比庵がたびたび訪ねた第二のふるさと笠岡市で、海を眺める自分を描いた初公開の掛け軸です。
また「竹」と題した焼き物の茶碗は、竹の絵と漢詩を比庵が手がけたもので、「友遠方より来る」と書かれています。
「一年十二か月」は比庵が89歳の時の作品で、1月の「むつき」から12月の「師走」までの12か月の文字を、丸い円の中に書いています。
このほか会場には友人に宛てた自筆のはがきや、文字や絵を彫刻した盆など、さまざまな作品が展示されています。
この展示会は3月22日まで高梁市歴史美術館で開かれています。