27日午後7時56分ごろ、山口、福岡両県にまたがる関門海峡で海上自衛隊の護衛艦「くらま」(艦長・柏原正俊1等海佐、5200トン)と韓国籍のコンテナ船「カリナスター」(7400トン)が衝突した。双方に火災が発生し、くらまの乗員3人が切り傷や煙を吸い気分が悪くなるなど軽傷。第7管区海上保安本部(北九州市)は同日夜、関門海峡を一時航行禁止にした。
北沢俊美防衛相は同日夜、榛葉賀津也防衛副大臣を現地に派遣、海自に事故調査委員会を設置した。政府も首相官邸の危機管理センターに情報連絡室を設置し情報収集を始めた。
防衛省によると、衝突位置は関門橋のほぼ真下。北東から南西に向かっていたくらまと逆方向から来たコンテナ船の船首同士が衝突し、くらまは船首部を大きく損傷。コンテナ船も右船首に穴が開いた。コンテナ船の火災は間もなく鎮火したが、くらまは海保などの支援を受けて消火活動を続けた。くらまの衝突部付近にはペンキ缶を保管する倉庫があったという。
(23:19)