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10月に黄砂が飛来 17年ぶり観測

 気象庁は19日、中国地方と九州北部で黄砂を観測した。10月に観測されるのは1992年の那覇以来、17年ぶり。同庁は「発生源のゴビ砂漠で夏の降水量が少なく、乾燥した砂が舞い上がりやすい状況だったからでは」と分析している。

 同庁によると、黄砂は松江(島根)、下関(山口)、福岡、長崎の4カ所で観測された。水平方向に見通せる距離を示す「視程」は10キロ以上で、日常生活に影響はないレベルだが、「場所によっては空がうっすらと白く見える程度」(同庁)だったという。

 黄砂は、東アジアの砂漠域や黄土地帯の砂じんが強風で上空に舞い上がり、偏西風に乗って日本付近まで運ばれる。春に観測されることが多いが、今年の夏はゴビ砂漠で降水量が少なく、乾燥した砂が舞い上がりやすい状況にあるという。同庁は「砂漠化の進行が関係している可能性もある」としている。 (23:35)

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