九電工女子陸上部前監督の岡田正裕氏(64)=鎮西高出=が来年3月から拓殖大監督に就任することが16日、分かった。岡田氏の学生陸上界復帰は母校亜細亜大監督を退いて以来、2年ぶり。 拓大は東京箱根間往復大学駅伝(箱根駅伝)に32度出場している伝統校。今季まで、95年福岡ユニバーシアード5000メートル覇者の川内勝弘氏(松橋中出)が監督を務めていた。 岡田氏は熊本市出身。鎮西高から亜大を経て、フンドーダイで選手として活躍。1987年から実業団ニコニコドーの監督を務め、ソウル五輪1万メートル代表の松野明美さんらを育てた。 99年、同部の廃部を機に、亜大監督に就任。低迷していた同大を2006年箱根駅伝で初の総合優勝に導くなど選手育成に定評がある。08年4月から1年間、九電工の監督を務めていた。 関係者によると、拓大は10月の箱根駅伝予選会で本戦出場を逃し、その後、新監督として岡田氏との交渉に入っていた。 岡田氏は本紙の取材に対し、「高校駅伝を観戦したりして、胸の中の“駅伝の虫”がうずいていた。拓大は熊本出身の選手も多く、親しみがある。箱根駅伝でもう一度頂点を目指したい」と話した。
[記事全文] 【熊本日日新聞】
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