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唐津検定 教育分野での活用期待(1月7日付)

 唐津商工会議所と唐津市が協働で「唐津検定事業」に取り組む。合併に伴う大唐津市を網羅することで一体化を確認する意味合いと、教育分野での活用を意識している点に注目したい。2011年秋に第1回検定を予定している。どんなテキストが誕生するか今から楽しみだ。

 

 検定事業は「唐津市は市町村合併によって大きく生まれ変わった。豊かな文化や産業、美しい自然景観、地域資源があふれている。いま一度、唐津の魅力、特色ある地域の宝の掘り起こし、市民の郷土を愛する心を醸成し、しっかりと次世代へ引き継いでいくこと」を目的にしている。言い換えれば、唐津の魅力継承事業である。

 

 昨年12月初めに検定委員会を発足させた。宮島醤油の宮島傳二郎会長を委員長に、大学教授、松浦文化連盟会長、文化財や陶磁器の専門家、文化財保護審議会のメンバーなど22人。そうそうたる布陣だ。委員長に就任された宮島会長は間もなく80歳。唐津の近代産業に精通していることもあろうが、今回の唐津検定事業を推進するにあたって宮島会長に白羽の矢が立ったのは、関係者の並々ならぬ唐津への思いがあったからと推察する。

 

 現在、唐津市には旧町時代にできた「イカ検定」と「相知検定」があるが、それぞれテーマ、地域が特定されている。今回は合併後の大唐津市を網羅することを前提にしており、このことは市民の一体感の醸成に大きく寄与すると確信する。

 

 一時ブームになった「ご当地検定」だが、やや下火になった。活用の仕方に問題があったのか、残念な気がする。その中にあって今なお注目されているのが「京都検定」。ここのテキストは学術的にも評価が高い。いきなりこのレベルまで求めるのは酷だが、参考にすべきところは参考にし、唐津独自の味わい深い内容になることを期待したい。

 

 一つ強調したいのは、各地のほとんどが〝検定ありき〟を前提にしていたのに対し、唐津検定は少し発想が違う点だ。観光唐津をアピールする材料になるのは当然だが、それ以上にまず市民に郷土唐津をしっかり知ってもらうところに力点が置かれているのが特長だ。唐津の文化、歴史、自然、産業などを再認識し、誇りを持てるようになることが、ひいては唐津の活性化につながるという発想はまさに同感だ。また、データベース化することで将来、小中学校の副読本として再編集し、学んでもらうことも視野に置いているのも共感できる。

 

 12年3月までの事業で、時間は2年余りしかない。当面は資料を集め、データベース化する作業が進められるが、テキストの出来が、将来の有効活用を左右するといっても過言ではない。そのためには分類や基準を明確にした親しみやすいものが望まれる。計画では10年秋までにテキストを完成させ、それに基づいた検定問題を作成する。

 

 極論すると、資料や文献がいろんな形で存在するため、この種のものは無ければないで一向に構わないものだが、唐津検定はそうではない。唐津の素晴らしさを次世代に引き継ぐために、唐津を愛する人たちが、時間と費用をかけてもう一度検証する。そんな姿勢に敬意を表したい。 (岩崎泰裕)

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