阪神大震災から15年 鎮魂祈り各地で追悼
追悼行事が行われた神戸市の東遊園地に浮かび上がった「1995」と「1・17」の文字=17日早朝
6434人が亡くなった阪神大震災は17日、発生から15年を迎えた。神戸市など兵庫県内各地で開かれた追悼行事では、参加者が犠牲者の鎮魂を祈り「体験や教訓を語り継ごう」との思いを新たにした。
被災地では高齢者支援や地域活性化など懸案が残り、震災が原因で身体障害者になった「震災障害者」の実態把握という新たな課題も浮上している。
犠牲者の名前が刻まれた「慰霊と復興のモニュメント」がある神戸市中心部の東遊園地では「1・17」の形に並べた竹灯籠に火をともし、発生時刻の午前5時46分に黙とうした。
引き続きあった神戸市主催の追悼行事で、祖母を亡くした遺族代表の下浦裕美さん(49)が「この日がくるたびに(当時を)鮮明に思い出し涙が出る」とした上で「風化することがないよう、子どもたちにずっと伝えたい」と記憶の継承を誓った。
市民団体によると、17日の追悼集会やコンサートは県内約100カ所。
(2010年1月17日)