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精巧な偽中国100元、国内で発見 記番号以外は「本物」 (1/2ページ)
このニュースのトピックス:特捜部
精巧に偽造された中国の100元(約1400円)紙幣「スーパーC100」が日本国内で6枚発見されていたことが15日、捜査関係者への取材で分かった。紙幣はすべて記番号が「BX08540356」。同じ番号が複数あることから偽造と分かるが、紙質やインクは鑑定の結果、本物と同じであることが判明した。換金目的で作製されたとみられ、東南アジアでも複数枚発見されたとの情報もあり、組織的に偽造された可能性が高い。警視庁は実態把握に乗り出した。
捜査関係者によると、偽造された6枚の100元について、紙幣鑑別機の開発・製造会社「松村テクノロジー」(東京都台東区)に鑑定依頼があったのは昨年10月上旬。同社の鑑定士である松村喜秀社長が鑑定したところ、紙質の手触りや硬さなどは本物と酷似しており、記番号だけが薬品につけるとはがれた。粘着シール状のもので張り付けられていた疑いが強いという。松村社長によると、記番号を偽造した紙幣が発見されたのは世界初で、これまでに発見されたスーパーノート(精巧な偽札)とは性質が異なる。