【裁判員　那覇地裁】「耳ふさぎたい部分も」　強姦致傷審理で女性裁判員

　強姦（ごうかん）致傷罪に問われた海上自衛隊の元３等海曹、堀憲一郎被告（２４）＝懲戒免職＝の裁判員裁判で、那覇地裁の吉井広幸裁判長は１５日、懲役３年、執行猶予５年（求刑懲役５年）の判決を言い渡した。判決後の記者会見では「耳をふさぎたい部分もあった」と感想を述べる裁判員経験者もいた。

　裁判員を務めた３０代の女性は「詳しい犯行状況の説明は、女性として耳をふさぎたくなる部分もあった」と話した。選任手続きの出席率が約７０％と低かったことについて、那覇市の３０代男性会社員の裁判員経験者は「理由なく応じなかった人には過料を科すなどの対策をするべきだ」と指摘した。

　吉井裁判長は「動機に酌むべき点は全くない」と指摘する一方、被害者に慰謝料３００万円を支払っていることなどを理由に刑の執行を猶予した。