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【剛腕の威光】(1)「先生の指示で金運ぶ」 小沢氏の“金庫番”、石川容疑者 (2/4ページ)
このニュースのトピックス:自民党
石川は日本一広い町村として知られる北海道足寄(あしよろ)町で、不動産業を営む父と母のもと、3人兄弟の末っ子として生まれた。2人の兄のうち、一人は医師。もう一人は不動産会社社長だ。
「野球部の練習で砂だらけになったユニホーム姿のまま塾に駆け込み、みんなを冗談で笑わせる元気で物おじしない子だった」
石川が小中学生時代に通った町内の塾経営者(57)は、こう振り返る。
医者を目指し、難関校として知られる函館ラサール高校に入学。早稲田大学商学部に進学した。ここで、一転して政治の道を志す。
早大の先輩で、当時小沢の秘書だった民主党衆院議員の樋高(ひだか)剛(44)を頼り、小沢事務所の門をたたいたという。書生を経て私設秘書となり、小沢の指示のもと、地元の北海道を含め、各地の地方選、国政選の手伝いをして回る。
15年には足寄町長選に出馬した父とともに町内を回ったが、父は落選した。
「『小沢一郎の秘書をしています!』と元気に回ってきた。当時はまだ衆院選に出るとは思わなかったが、清廉潔白な好青年に成長したなと感じた」
石川の支援者の1人である町内の酒店経営者(69)はそう振り返る。