事件!最初の事件はキャラクターデザインに起こる。
「ヤマト」では、いつものことのように身に振りかかると言える。
メインキャラクターデザインのラフイメージは、ほぼ出来上がっていた頃。
最初は漫画家Kの単行本を何冊か持って来て、「こんなのがあるんだけど」と言う。
それで終わっていればね。
彼は何故か、この漫画が好み(趣味)なのか。
…で良かったのに、いやな予感が走る。
一ヶ月もしない内に漫画家Kのラフが上って来たのだ。
そして、それ程の間がなく、清書されたものまで上ってきた。
美雪、真帆、美晴、上条、小林の5点なのだが、西崎さんは「全て、これで行く」と!
私はあまりの事態に、この時、アニメーションの世界観について、キャラクターデザイン論に存在論まで熱く語ったのだが、彼は無言のまま、耳をかしてはくれなかった。
おそらく意味不明に聞こえたのだろうと思う。残念である!
推測なのだが、私の見た目には、髪型の異なる種類を出したかったのではないかと思った。
つまり、骨格的に顔は皆、ほぼ同型だったからだ。
私は常々、キャラクターの骨格論を説いてきた。
それは、髪型や、目、鼻の大小でキャラクターが決定されるのではなく、あくまで骨格ベースで決定されるべきであると!
それはともかく、結局のところは何をしたいのか不明のまま、美雪、真帆、美晴、上条、小林、大村、翔、走が漫画家Kのものを使用することになった。
ここまで出来たものも無駄にもしたくない思い、理が非になるを嫌う私だが、苦味に耐え、大爆発の導火線を切断!
最終的に私の思いを理解してもらうには、フィルム上でしかないだろうと考え、それからでも再キャラクター作成をしようと決めた辛い決断!
案ずるより産むが易し。
後日、西崎さん曰く「反対されちゃったよ!」
なんのことはない、作画監督のTとUが大反対をしたらしい。
当たり前の話なのだけれど、単に大挙に弱いのだろうか?
そうではなく、もっと単純に、過去の「ヤマト」に携わってきたメインスタッフに反対されたという自己判断の弱さだった。
もっとオレを信じろよ!てなところか。絶句!
次の会議で作画監督Tと顔を合わせることになる。エナジオで!
コメントありがとう!
貴方も9回とはすごいですね!
「ヤマト」のキャラクターについては報告書と合わせてお楽しみください。
コメントありがとう!
御苦労様でした。
もう少し会話の時間がとれると良かったですね。
コメントありがとう!
そうか、アニメはやってるのですか?
アニメじゃないとしても、自分に自分の自信を持ち頑張ってください。
ブログは、あなたへのメッセージでもあると思っています。
コメントありがとう!
そうですか、それもありますね。
メッツラーをデザインするにあたり、私の中では過去に一つもないものとやはり思っていた。
イメージを沸き上げている時、実写映画の中の2、3キャラを示してこれっぽくしてくれ、と。
私のイメージは宙に浮いたまま…今も浮いたまま存在を続けています。
コメントありがとう!
確かな数字ではありませんが、総尺は2時間20何分あったと思います。
私は、やはり2時間は切った方が観やすかったかな、の感はありますね。
コメントありがとう!
はい!まだまだ若者のつもりですよ、少なくとも精神はね!
「さらば宇宙戦艦ヤマト」の時は27歳で西崎さんと会いましたので、今回、彼から電話を貰った時は30年経過していました。
「宇宙戦艦ヤマト復活篇」は、さまざまな問題の渦中に出来上がってしまったと言っても過言にならぬように思います。
しかし、この中でも出来上がりが良いものも確かにあります。
楽しんでいただけると嬉しいです。
コメントありがとう!
雪ですか!
そうですね、最初は顔は出ないと言われてましたが、決定ではなかったのでキャラ表は作りました。(笑い話ですが、いくら何でもこのキャラはリアル思考断念でした。)
あんな裸シーンになるとは思いませんでしたね。
あのカットは西崎さんが作画監督Uに依頼し、原画上りを私が総作監チェックをしている途中に「それは修正しなくていい、作監Uの画が好きなんだよ」と。
意味分からん!って感じでしたね。
趣味の中へ閉じ篭もり、もの(作画)の良し悪しの判断力を持たぬあわれさ!
あのカットを観る、いや見るたびに今でも辛い!
はじめまして!
先ほど湖川さんのブログを検索にて知りました。
当時ザブングルの強烈まんまるキャラ・ジロンに度肝を抜かれ、TV放映中はブルメに熱を上げていたファンのひとりであります。
ヤマトはもちろん放映当初から観て、大好きだった作品ではあったのですが、湖川さんがキャラデザということで一気にテンションがあがり、小林さんのZでのメカも大好きだったこと、当時のサンライ○アニメに熱中してた感覚が蘇ったりの相互作用で、前売り券を買って復活篇の鑑賞を心待ちにしておりました。
結局9回映画館へ行かせてもらいました!
湖川さんの描くキャラの顔のラインが、とても色っぽくて(男女ともに)、何度みても見入ってしまいます。
こちらの裏話を思い返しながら・・・公開最終日までに10回目行けたらいいなと思ってます。
このコメントは管理人のみ閲覧できます
このコメントは管理人のみ閲覧できます
はじめまして。知人からこちらを知りました。
劇場版は私自身賛否がありましたが、
最後のボスキャラさん(オバケの人)、
パンフレットの湖川さんの横顔イラストが
とっても美しくてイノセント(ザブングルじゃなくて
ヤマト世界の中で)な雰囲気なので、
美形の輝く敵でも良かったと思います。
あるいは左右非対称にゆらめきながら〜とか。
左右対称なのはどうもねぇ・・・。プリキュア
オールスターズ(子供向け映画)の敵の方が
形すらなくて怖がってましたよ。
先日、2回目を観賞してきました。
時間が短く感じます。
たぶん3時間くらいあって何とか編集したのかなと思います。
DVDでは完全版がでるといなと期待しています。
しかし、しみじみと作画が素晴らしいです。
個人的に横顔がお気に入りで(あおりは当然で)、どのキャラもシーンごとに微妙な表情の違いがたまらない!
キャラクターデザインのお話は、全て先生のであって欲しかったです。
ゲストキャラクター或いは原案程度はよいのでしょうが。
西崎さんも今回でご理解いただけたでしょうから、第2部は間違いないと思います。
イベントですが、どうか開催下さい!
(トークだけではもったいです)
地方に住んでいますが、必ず行きますから!
このコメントは管理人のみ閲覧できます
このコメントは管理人のみ閲覧できます
コメントありがとう!
子供さんも、いずれ理解ってくれるのでしょうね、母親のかわゆい笑顔の原因を!
女王も、いずれブログに出すつもりです。
報告書もまだ続きますが、仕事も色々考えているところです。
素敵な作品をおくり出したく思っています。
コメントありがとう!
男性と女性の骨格が異なるのは当然ですが、問題は女性の肉付きの違いなのです。
といっても、それ程ではなく、やはり骨格がベースなのです。
おかしな話ですが、最近は漫画家がアニメの影響を受け過ぎの感。
アニメオリジナルの方がキャラクターの存在感は強いのだから、自然なのかも知れない。
コメントありがとう!
最近は漫画、ゲームからのアニメ化が多いのですが、私は漫画からアニメを創作することは、これと言って反対する理由もない。
ただし、アニメにする為には、ストーリーからキャラクターまで、まずはアニメライズする必要性があること。
殆んどのものが、漫画の展開そのままで漫画よりおもしろく観れるものが殆んどないと言って良い。
であれば漫画で良いのです。
アニメーションと漫画は根本的に違うことを何故、知ろうとしないのかとまで思う。
漫画の命はストーリーのみと言っても過言ではない。
キャラクターはその感情を出せる道具、ひとつのカットなので、多少キャラが崩れようが変わろうが、そのキャラに見えることで感情が伝わるのです。
アニメは全く別。う〜ん、かなり長くなるかな!
今後、時間あるとき語りましょう。
画家の岡本太郎は「芸術は絵がヘタでよい」と、深い言葉を残しているが、私は「アニメは画のヘタさは失望へ」と言いたい。
コメントありがとう!
お祭りで何か生まれる可能性はあるな!
小さなトークはありますよ。
コメントありがとう!
色々と御意見ありがたいです。
私の報告書は、形容もしてないし、ウソもないが、あくまで私側の文章なのです。
彼にしても、「何だこの俺の気に食わないキャラは、プロデューサーとして直さなければならない。」…と思ってやっている事。
自分が企画した、自分が創り出した「ヤマト」ですからね、基本的気分としては西崎ヤマトで良いのですよ。
ただし、作品の良し悪しを考えるのは個人の考え、思いで全てをしきれるものではなく、専門家が必要とされるのです。
でなければ、全て一人でやればいいことです。
「ヤマト」をデザインすることの難しさは今までも語ってきたし、私としてはプロの仕事をやることが使命で、それ以外で仕事と思っていない。
今後の事について、今は決定はされていないが、相談もされているし、考えもあるのでご安心を!
コメントありがとう!
仕事の現場は、もっと異様なくらい多問題山積みになるものです。
仕事なのだから、その方が良い。
趣味での創作なら、何の問題も出る筈がない。
私はキャラクターデザインで、これ程自分の世界を壊されたことが過去にない。
もちろん私がもし参加させてもらえるなら、より素敵にしたいと思っています。
このコメントは管理人のみ閲覧できます
美雪、真帆、美晴、上条、小林…
顔の輪郭がほぼ同型、
本来なら 頬の輪郭とか美雪〜真帆間の差別化で 真帆でとりあえず『標準』を作って、美雪は心もち標準より 丸み感が微妙につけたり、 美晴では色っぽい線を出したり、戦闘機乗りだから筋肉が引き締まった感をだしたりするんですけどね…笑。
個人的には 男性の方が結構 線として いじり易いと思いますし
顔の輪郭がほぼ同型なのは 人間観察が全然 足らないとしか言えないかな〜と…。
最近のアニメが オッサン おばあさんの登場が少ない アニメが多い環境で見る機会が多くなったせいでしょうね…
テレビに映る有名人をアニメ顔に修正したりする際に似た輪郭 描いてると楽しいのにね。
すべての漫画家が とはあえて言いません が
かつらを挿げ替えたかのようなキャラが
大挙して登場するという漫画が多いのも事実
最近ではハンコ絵などと呼ばれているそうですが
そういった部分をアニメに取り入れることが
いいことなのかどうか判断しかねるところです
むしろ大昔の漫画の方が
その辺の書き分けがきちんとしていたように思えるのです
悪い言い方をしてしまえば手癖で絵を描いてしまっていると。
T橋さんとU川さん、ナイス反対!!(笑)
誰か企画してくれればいいのにね。
うーむ、西崎P、プロデューサーのはずが邪魔になってら。
これじゃ第二部を作るにしても、西崎Pを外した方が良いんじゃ・・・
西崎Pがいないせいで石原慎太郎たちが金集めの口利きをしてくれないとしても、杜撰な融資で有名な新銀行東京がある。
あるいは旧作のファンに呼びかけて出資を募るとか・・・
私、映画への出資金募集業務したことありますよ。
実写版の脚本の志麻子ちゃん、同級生だし。(面識無かったけど)
いゃあ
最初にその漫画家キャラのラフ見た時大多数のファンは違和感持ったハズだしウチもそのヒトリ
こーいったウラ話を聞いてこそ
イカに現場のタイヘンさが分かりますねぇ・・・
まぁドコのアニメスタジオでも不協和音は大なり小なり有ると思いますが
特に「ヤマト」はファンから見ても極めて特殊な現場だというコトが
容易に想像できますからねぇ
ただ個性とアクの強いプロデューサー(監督)主導のモト
一作目から36年間ナンだカンだでやってきたスタッフ陣には
ファンにとっては感謝の極みですね
でもコレにこりずに万一第二部製作が無事スタートした際には
又ゼヒよろしくお願いします