エナジオでのヤマト会議。
作画監督Tの来社は通知なしであったため、私は、その後再びデザインが元に戻ると思っていた。
時間に待っていると、そこに作画監督Tが現れ、少々の驚き。
私は2人の作画監督とは、直接の仕事(私のチェック下での仕事)はなく、彼等の力量はあまり記憶がなかった。
作画監督Tとの一番の接触は「火の鳥2772」で、私はA・Cパートのレイアウトマンとメカデザインを担当し、彼はゴドーのキャラクター作監をしていたため、多少の会話は記憶しているし、やさしい感じは持っていた。
かなり久し振りの再会である。
懐かしくも思った。
接触の後、彼は「湖川ちゃんの作画法は今でも俺のバイブルだよ!」と努力家と言われる彼らしい言葉を貰った。
その後、西崎さんとの三者会議が始まる。
結局は美雪は彼がデザインを担当することになる。
結局、結局である。
結局、デザインに対して、かわいいマンガ好みで、過去の自分を発展させられぬ、口頭の冒険好きの感、感、感である。
次の会議は西崎さんとの二者会議。
何があっても、あったのだけれどね。
やっぱり漫画家Kの好みを否定したくないのだろうか、「真帆だけは漫画家Kにしてほしい」と。
付け加えて「だって、美晴は湖川さんのデザインでOKしたから、いいでしょ」と。
しかし、漫画家Kのままでは周囲に反対されるし、どうしようか会議で終わる。
次の会議に再び作画監督Tが参加する。
私の思いもあったのだが、彼にデザインを依頼することとなる。
しかし、西崎さんは、なるべく元の画に近づけるよう要望を出したのだが、私はTさんがやるのだから、気分的ものだけ合わせることにしておかないと出来なくなると思い、その助言をしたにとどめた。
キャラクターは殆んどが元に近く戻ったのだが、この精神的ストレスはキャラクターシートにも悪影響が出ていると自分で感じている。
小林は漫画家Kのベースを私なりにアニメライズした。
大村とイリヤ女王、パスカル等が、その後の作業で波乱が起きることとなる。
創作は 一筋縄ではいかないものですね・・・
キャラクター、観客の視点(僕の)では
問題のキャラも含めて
きっちりと「湖川ライズ」されていると感じました
実際観てる間そういったもやもや感は感じませんでしたし。
とはいえこういう制作過程の話が聞けるのは
ファンとしては楽しみなのです。
こんばんは。
報告書を読ませていただいて、準備段階であるキャラクターデザイン(しかもまだ一部分で)で、ここまで色々とあるとは。
本当にややこしかったんですね。
一筋縄でいかないというか、、
次回のお話をどきどきしてお待ちしています。
作品制作の苦労や葛藤が偲ばれ、凄く面白く拝見しております。
自分にとっては、湖川作画が充分に堪能出来ればそれでいいクチなので、湖川さんは今後もその調子で頑張って貰いたいです。
集団作業には妥協も必要でしょうが、そのパートを任された責任者であれば特に、他スタッフと衝突してでもより良い物を作りたいのは当然と思いますし、それがプロの仕事であるとも思います。
自分がイデオン発動篇が凄く好きなのは、良くも悪くも湖川さんのパワフルな作画、レイアウトに圧倒、魅了されたからですね。
あの画は技術や時間を掛けただけでは出来ない、描き手の情熱がフィルムに焼き付いた出来と思います。
他に匹敵する方といえば、安彦さんか杉野さん位しか思い当たりません。
些か脱線致しましたが、今後もカモン・マイロードな湖川節を貫いて下さい。
,まあアニメの制作現場に限らず、仕事には問題や事件は
付き物ですよねえ・・・。 それに一度引き受けた仕事は
簡単に投げ出せないしねえ・・・。 湖川さんのご苦労
お察しします。 僕は公開初日に復活編を見に行きました
が、面白かったですよ。 作画やCG等映像面の
クオリティに関しては、ヤマトシリーズの中で最高じゃ
ないでしょうか?小林誠さんのデザインしたメカも
素晴らしかったしね。 ストーリーに関してはかなり
アラの目立つ感じがしましたね・・・もう少し脚本を直した
方が良かったんじゃないかと思いますが、湖川さんは
どう思われますか?
まあなんにせよ続編も作られる様なのでぜひ続けて
ヤマトの制作に参加してほしいですね
くれぐれも健康だけには気を付けて頑張って下さい
>でもそういう事って、判んないんですよ、観客って。
製作過程はどうしようもないですね。
メイキングが発表されても、それもまた作品でしょうし・・・
それにしても期待が大きかった分、"?"な部分が多すぎて、何とも煮え切らない思いで観劇していました・・・自分が可笑しいのかとも思いながらどうしても納得したくて10回見ましたが、"絵"の側の責任ではないですよ。
絵はね、良かった.カッコいい。
問題は物語そのもの。台詞。登場人物のデタラメな行動。安易な特攻賛美。
あれで感情移入しろと言われても無理でしょう。
帝国陸軍の下士官のオヤジに育てられ、恩師は回天の元搭乗員と言う大日本帝国バリバリに育てられた私ですが、石原都知事とその仲間たちの怪しげな宣伝映画でも見せられているようで気分が悪かった。
それでもDVDが出たら買いますよ。
スタッフにはホントに悪いと思うんですが、自分でバラバラに編集してただの音楽映像、背景映像として楽しむつもりです。もちろん人には見せませんけどね。
・・・ん、今気付いた、小林さんってあの小林さんですか?
復活篇、観ました。
心中お察し致します。
国友氏に関する記述は、キャラクターの世界観の統一が映画にとって重要であるのは自明ですし、国友氏のデザインの良い悪いではない、という事だと思いますので、当然のお考えだと思います。
個人的にイデオン発動篇は、今まで観た映画の中でも多大な影響を受けた一本です。
アニメの中で、という訳ではなく、映画としてです。
年間200本近く古今東西の映画を観ますが、発動篇は今でも特別な映画です。
個人的な思い入ればかりで恐縮ですが、今回のヤマトのような作品に参加され、なおかつ正直あの出来ですと悲しくなります。
復活篇は映画ではなく、政治的イデオロギーのプロパガンダでしかありません。
復活篇についてのレビューを書きましたので、一ファンの意見として御一読いただけましたら幸いです。
もやもやしますねネット特有の心ない匿名コメントには。。
判んないんですよ、こういう書き方だと。もっとはっきり書いちゃって良いと思いますよ。あのころエナジオで設定書いていて、湖川さんが毎回大変なことになっているのは聞こえていました。
スタジオで、「僕もあのころ同じ事になっていましたよ」と話しましたね。
湖川さんは最後まで現場にいてくれた。
でもそういう事って、判んないんですよ、観客って。
高橋信也さんはクレジットもされいるので匿名にする必要はないと思います。
それに湖川さんにとっては年長でもあり、先輩でもあるはずなので相応の礼儀と言うか、そういうものもあるべきでは?宇田川さんにしても同じです。
あと、漫画家国友さんに関してですが、画力云々は別にして、正式に西崎さんから発注されて、御本人としては一生懸命丁寧な仕事をされているのですから、全否定をする様な書き方も感心できないです。
はじめまして。ichiと申します。湖川さんも大変ご苦労様です。
私は昭和のヤマト全作見てましたし、湖川さんのデザインした
999やサンライズ作品、OVA、漫画等も見ました。DVDも持っています。
イデオンのデザインには本当雷を打たれた感覚でした。
ある種湖川ファンであるこの私が
久しぶりの湖川デザインであるのに
今回のヤマトは全く見る気が致しませんでした。
勝手なことを書きますがお気を悪くなさらないでください。
「さらば」「完結編」と2回もエンディングを迎えたはずのものを
「新」「復活編」だのと簡単に蘇させる。
こんなの作品として有りでしょうか?
過去の栄光にすがるばかりのプロデューサーには辟易しますし、
このような方が作った作品は内容がクリエイティブでもないので
見るに値しないと思ってもおります。
こんなのではたして2部3部と続けていけるのでしょうかね?
私はダンバインのマーベルフローズンのデザインが大好きでした。
あのたらこ唇の色気は格別です。
バイストンウェルの世界再び湖川デザインで見たい気もします。
(私も過去にとらわれてますね、イカン)
またどこかで湖川デザインの作品に会えると良いですね。
本当応援しています。
長文乱筆失礼しました。