2010年1月16日
大学入試センター試験が16日、全国725の会場で始まった。志願者数は前年より9387人多い55万3368人。利用するのは、過去最多の651大学(うち私立大494)、160短大。初日は公民、地理歴史、国語、外国語があった。17日は理科と数学の各教科・科目が行われる。
今回は新型インフルエンザ流行に備えた特別対応が取られた。受験者にマスク着用と収納用ビニールの持参を求める徹底ぶり。入室時間も10分早めた。会場に配置する医師や看護師も増員。追試験の日程も、例年の本試験翌週ではなく翌々週の30、31日に遅らせ、会場も2カ所から全都道府県に広げる。
大学入試センターによると、病気や事故などを理由に追試験の受験を許可されたのは16日までに683人で、このうち新型と季節性のインフルエンザを理由とするのは332人。
5回目となる英語のリスニングは志願者の91.6%に当たる50万6912人が受験。全国で計224人(午後10時現在)がICプレーヤーの不具合を申し出るなどして試験を中断、うち辞退者4人を除く220人(昨年249人)が終了後に同じところからやり直す「再開テスト」を受けた。
初日の各教科の受験者数と、志願者数に対する割合は次の通り。公民31万7003人(57.3%)▽地理歴史36万3977人(65.8%)▽国語49万7401人(89.9%)▽外国語51万3267人(92.8%)。
また、16日には北海道北見市の北見工業大学会場の1教室で、試験監督者が1時限目の公民の試験に関する説明をする際、間違って2時限目の「世界史A」の問題訂正文を板書してしまうミスがあった。この部屋では33人が公民を受験。世界史Aの訂正個所が外部に漏れるのを防ぐため、1限目終了後、受験生をトイレ以外は教室の外に出さない措置をとった。
また、長野県や埼玉県などで交通機関の乱れから、試験開始を繰り下げるトラブルがあった。
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