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【政治】小沢幹事長『休職』 輿石氏に権限委譲 『潔白だから戦う』2010年1月16日 夕刊
民主党の小沢一郎幹事長は十六日午前の党会合で、党幹事長としての権限を輿石東参院議員会長(幹事長代行)に一時的に預け「休職」する意向を表明した。幹事長を辞任しない一方で、三月末まで職務にはかかわらず、事件対応に集中したい考えだ。これに関連し、小沢氏は同日の党会合で事件について「潔白だから断固戦う」と述べ、検察側との対決姿勢を強めた。 小沢氏の資金管理団体による土地購入問題をめぐり、元秘書ら三人が逮捕されたことを受け、党内では通常国会や参院選への悪影響を懸念し、小沢氏の幹事長辞任を期待する意見が強まっていた。 小沢氏としてはこうした状況を踏まえ、幹事長ポストにはとどまるものの、自身と関係が強い輿石氏に職務を預けて休職することで、党内批判を食い止める狙いがあるとみられる。 ただ、こうした異例の対応に党内から異論が出る可能性もある。小沢氏の進退問題がこれで完全に消えるかどうかは不透明だ。 小沢氏は同日午前の党会合などで元秘書らの逮捕について「ご迷惑をかけて申し訳ない」と謝罪。自身の進退については「引き続きがんばる」などと述べ、幹事長ポストにはとどまる考えを強調した。 これに先立ち、小沢氏は鳩山首相と公邸で対応を協議。幹事長続投で一致した。 ◆首相『戦ってください』鳩山由紀夫首相は十六日、記者団に対し、同日午前の民主党の小沢一郎幹事長との会談内容を明らかにした。小沢氏が「自分が法令に違反していることはない」と潔白を主張し、検察側との対決姿勢を示したのに対し、首相は「どうぞ、戦ってください」と認めたという。首相官邸で記者団に述べた。 会談では小沢氏の進退問題について協議。首相は記者団に「小沢氏は辞めるつもりはないと言っている。私も小沢氏のことを信頼している」と述べた。 ただ、小沢氏が示した「休職」の意向については否定的な考えを示した。
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