「酒を飲んだ親父は今日も骨折して元気だった 」
母親はアルコール依存症だって自己紹介に書きましたけど
(まじでキッチンドランカーで2回死に掛けてる)
親父も酒を飲みだしたら、止まらない奴やったんよ。
俺が小学校5年生だった頃の話
親父の大学の時の先生?の家にいったんやけど
親父は朝から飲み続けて、ベロベロっていうか泥酔してて
母親も面倒がって、普通にほったらかしで帰るんよね。夜21時くらいやったかな?
先生の家を出た場所が丁度、下り坂になってて
そこを、俺と母親と2人で歩いてたんよ(弟は自宅で待機してたと思う)
そしたら後から親父が「まってくりぇえええ はやややややああ」
とか意味不明な言葉を叫びながら走ってくる、はっきり言って子供からしたら相当怖い
お父さんが壊れた!みたいな感じになって怯えてると
ぱっと親父が躓いたんよ 「あふう!」とか言いながら
そしたら、親父が坂をものすごい勢いで転げていくんよね
もうとっくに、俺ら2人を超えて、ひたすらグルグルまわって、何メートルやったかなあ?
かなり下まで、ものすごい勢いで落ちていくんよね。
ドラゴンボールの漫画にでてくる、蹴っ飛ばされたシーンみたいやった記憶があるなあ
でも、母親も全く無視してるんよ、恐ろしい事に
死んだかな?くらいのもんなんよ、俺もう怖くなっちゃってずっと泣いてた。
で転がりながらだんだん端に寄っていって
坂の横の溝みたいなとこに親父が突き刺さって止まった
でもピクリとも動かんのよね。
泣きながら母親と2人で様子を見にいくと、血だらけでヒクヒクしてる
母親もさすがにやばいと思ったのか、「ちょっと!大丈夫!?」って言いながら
ほっぺたパンパンしたけど反応がない。
これはさすがに救急車やと思うんやけど、俺も全然わからんから、泣いてるんよ。
そしたら、俺の泣き声に反応したのか、「うわあああああはははあはっはあはあ」
とか言って親父が復活したんよ、よく見たら指とか曲がってるんよね 変な方向に
俺もう、おお泣き、怖くて怖くて、そしたら親父が
「あああれ?血でてる~Rちゃん(俺)舐めて~舐めて~」って俺に迫ってくるんよ
リアルにバイオハザードのゾンビみたいな感じ、指折れてるし
そこらへんから、不思議とあまり覚えてないんやけど
母親は、親父を助けるとかたぶんそんな事しなくて、確実にほって帰ってると思う。
帰りの電車で、混んでるのに席に荷物置いてる、おばちゃんが居て
母親に「席譲るような大人にならなあかんよ」って言われたっていう
別段関係のないエピソードは覚えてるんやけど
親父の姿が俺の記憶にないんよね
たぶんどこかの駅に捨てたか、そのままほっといて帰ったんやと思う。
今考えたら母親も恐ろしいなあ
曲がった指がいつのまに元に戻ったんかなあと、今でも考える時がある。
| 固定リンク | コメント (0) | トラックバック (0)