小沢氏の幹事長は適任か?
- 2009.09.08 11:01
民主党の閣僚人事の骨格が明らかになってきた。外相に岡田克也幹事長、国家戦略局の担当相に菅直人代表代行をはじめ、重要閣僚の調整も進んでいる様子。一方で党役員人事など党内調整についての決定を一任されているのが、早々に幹事長に任命された小沢一郎代表代行だ。だが、小沢氏が党の重要ポストに就任することに、期待と不安の声が渦巻いている。
小沢氏については、健康状態や西松建設の違法献金事件などを不安要素に挙げる人は多い。またこれまでの強気なやり方を批判する人もいて「豪腕小沢、喧嘩や小沢、壊しや小沢と様々な異名を持ち権力を振るってきた小沢氏が更なる力を持つとどうなっていくのかはしっかりと考えていかないといけないと思います」(投資生活)と、その政治手腕を警戒する声も聞かれる。
しかし、一方では「幹事長は小沢氏しかいない」と支持する意見もある。『もりのくま』のブロガーは、今まで“院政”と言われていた代表代行というポジションとは違い、幹事長となれば公の場で意見を述べる機会が増えることを指摘し、「正面に堂々とすえたことは鳩山代表の立派な決断だったと思います」とその人事を評価する。「政界再編の修羅場をくぐり抜け、悲願の政権交代を成就した小沢氏が、今度は巨大与党の幹事長として一体どんな采配(さいはい)を振るのか」(腐れオヤジの独り言)と小沢氏の政治的実力に期待する人もいる。
小沢氏の幹事長就任に“権力の2重構造”だと危惧する声もある。しかし、政界きっての実力者である小沢氏に党内の統制を任せたことは、自らは国政に専念するという鳩山代表の決意の表れなのかもしれない。民主党の本気の政治改革に期待したい。
(ひろ)
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