1月15日(金)、雪組トップスター・水 夏希が、2010年6月25日〜7月26日の宝塚大劇場公演(演目未定)、8月13日〜9月12日の東京宝塚劇場公演(演目未定)をもって退団する事を発表し、記者会見を行いました。
小林公一(宝塚歌劇団理事長)
「雪組トップスターの水 夏希が、9月12日の東京宝塚劇場公演千秋楽をもちまして宝塚を卒業いたします。彼女は多くの組替えも経験し、大きく成長してくれまして、宝塚を代表するトップスターとなり、今の宝塚を支えてくれていると思っております。また多くの後輩から慕われる存在でもあります。その彼女が卒業するその日まで益々輝きますように皆さまのご支援賜りますよう宜しくお願い致します。」
水 夏希
「9月12日をもちまして宝塚歌劇団を卒業させて頂くことに致しました。初舞台から今日まで支えて下さいました皆様のおかげで、こうして無事に卒業する報告をさせて頂く事ができます。千秋楽まで今までと同じスタンスで、今まで以上に作品に向き合い、お客様に向き合い、そして自分自身と向き合って過ごしてまいりたいと思いますのでどうぞ宜しくお願い致します。」
Q.退団を決意したのは?
A.『エリザベート』で主演させていただいてから本当に舞台に夢中で、いつ辞めるかという事を意識していなかったのですけれども、『ソロモンの指輪』『マリポーサの花』で自分が今まで宝塚の中でやってきた事が実ったという感覚がありましたので、具体的にあとどれくらい、あと何作というのを意識し始めました。
Q.サヨナラ公演への意気込みは?
A.下級生の頃はクールでシャープな役の印象が強く、自分でもそういうタイプかと思っていたのですが、明るい作品やコメディタッチの作品もさせていただいて、自分の壁にぶつかりながらも芸域を広げるチャンスを頂いたと思います。最後に本来の自分の持ち味を活かせる作品にできたらいいなと思っています。
Q.退団する9月までどのように過ごしたいですか?
A.今まで精一杯命を掛けてやってまいりましたので、最後の最後まで悔いなきよう、お客様と仲間たちと出来る限り最高の作品を作り上げていきたいと思っています。
Q.思い出に残る作品は?
A.色々やらせていただき、全ての作品が今の私になる糧になってきたのですけれども、中でも『ロミオとジュリエット'99』『ベルサイユのばら』『ソロモンの指輪』『マリポーサの花』です。『ベルサイユのばら』は宝塚に入るきっかけにもなった作品ですので、出演し、しかも3役もさせていただき、そこで学んだ事は本当に大きかったので『ベルサイユのばら』なくして今の私はございません。
Q.AQUA5の活動について
A.改めて自分と向き合う事もでき、宝塚の本当の良さって何だろうということを考えましたし、宝塚をもっと多くの方に知って頂きたいという思いも強くなりましたので、貴重な経験をさせていただけたと有難く思っています。
Q.ファンの方へのメッセージ
A.ファンの方なくして今日まで私は舞台に立つことは出来なかったですし、苦しい時期もありましたが、客席に足を運んでくださるお客様がいらっしゃるから私はいつも笑顔で舞台に立つことができました。温かい拍手をいただけるのであれば、どんな事にも惜しむことなく時間を費やし、エネルギーを費やすことができましたので、本当に感謝の思いと、最後まで男役・水 夏希という舞台人を応援して頂きたいと思います。
Q.退団後の予定は?
A.体を動かす事は好きなので歌ったり踊ったりしたくなるのかなと思いつつ、社会の事を見たり聞いたり学んでいきたいと思います。不安を先に感じるよりも今目の前の事をしっかりと務めて、終わった時に見えてくるものに期待したいと思います。
■水 夏希プロフィール |
千葉県千葉市出身 県立千葉女子高校出身 |
1991年 | 4月 | | 宝塚音楽学校入学 |
1993年 | 3月 | | 宝塚音楽学校卒業、宝塚歌劇団入団 |
1993年 | 4月 | | 『BROADWAY BOYS』で初舞台 |
1994年 | 1月 | | 月組に配属 |
1997年 | 10月 | | 花組に組替え |
2000年 | 7月 | | 宙組に組替え |
2005年 | 4月 | | 雪組に組替え |
2007年 | 2月 | | 『星影の人』『Joyful!!II』(中日劇場)で雪組トップスターに就任 |
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■主な舞台歴 ※劇場名のないものは全て宝塚大劇場公演 |
1993年 | 4〜5月 | | 『BROADWAY BOYS』で初舞台 |
1995年 | 8月 | | 『ME AND MY GIRL』(新人公演) ビル(第1部) ※新人公演初主演 |
1999年 | 6〜7月 | | 『ロミオとジュリエット’99』(バウホール) ロミオ ※バウホール公演初主演 |
2000年 | 4〜5月 | | 『源氏物語 あさきゆめみし』 明石の上 |
2001年 | 3〜5月 | | 『ベルサイユのばら2001』−フェルゼンとマリー・アントワネット編− オスカル/アンドレ |
2001年 | 9月 | | 『フィガロ!』(バウホール) フィガロ |
2002年 | 7〜8月 | | 『鳳凰伝』 バラク |
2003年 | 8月 | | 『里見八犬伝』(バウホール) 犬江親兵衛 |
2004年 | 4〜5月 | | 『スサノオ』 アオセトナ |
2005年 | 1月 | | 『ホテル ステラマリス』 アレン |
2006年 | 1〜2月 | | 『ベルサイユのばら』−フェルゼンとマリー・アントワネット編− オスカル |
2006年 | 2〜3月 | | 『ベルサイユのばら』−オスカル編− アンドレ/アラン |
2006年 | 7月 | | 『ベルサイユのばら』−オスカル編−(全国ツアー) オスカル |
2007年 | 2月 | | 『星影の人』(中日劇場) 沖田総司 |
2007年 | 5〜6月 | | 『エリザベート』 トート ※トップスターとして初の大劇場公演 |
2008年 | 1〜2月 | | 『君を愛してる−Je t'aime』 ジョルジュ |
2008年 | 5〜6月 | | 『外伝 ベルサイユのばら』−ジェローデル編−(全国ツアー) ジェローデル |
2008年 | 8〜9月 | | 『マリポーサの花』 ネロ |
2008年 | 12月 | | 『カラマーゾフの兄弟』(ドラマシティ) ドミートリー |
2009年 | 3〜4月 | | 『ZORRO 仮面のメサイア』 ディエゴ(ゾロ) |
2009年 | 7〜8月 | | 『ロシアン・ブルー』 アルバート |
2009年 | 11〜12月 | | 『情熱のバルセロナ』(全国ツアー) フランシスコ |
■今後の予定
(1)2010年2月5日(金)〜3月8日(月)<宝塚大劇場>
赤十字思想誕生150周年 宝塚ミュージカル・ロマン
『ソルフェリーノの夜明け』−アンリー・デュナンの生涯−
作・演出/植田紳爾
ショー・グランデ
『Carnevale(カルネヴァーレ) 睡夢(すいむ)』−水面に浮かぶ風景−
作・演出/稲葉太地
(2)2010年3月26日(金)〜4月25日(日)<東京宝塚劇場>
※演目は(1)に同じ
(3)2010年6月25日(金)〜7月26日(月)<宝塚大劇場>
『演目未定』
(4)2010年8月13日(金)〜9月12日(日)<東京宝塚劇場>
『演目未定』