民主党の小沢一郎幹事長は16日午前、自らの資金管理団体「陸山会」の土地購入を巡る政治資金規正法違反容疑で元秘書の石川知裕衆院議員らが逮捕されたことを受け、首相公邸で鳩山由紀夫首相と協議した。小沢氏は「幹事長職は辞めるつもりはない」と述べ、首相も了承した。小沢氏には説明責任を十分に果たしていないとの批判もあり、通常国会を控え、政権運営の混乱が続く可能性は否めない。
小沢氏は16日午前、宿泊していた国会近くの個人事務所から公邸に入り、首相と約15分間協議した。小沢氏は「少なくとも自分自身は全く法に触れている覚えはない。捜査にも協力している。幹事長職を頑張ってやる」と述べ、首相は「信じている。どうぞ戦ってください」と応じた。小沢氏は「幹事長の職務は輿石東参院議員会長に任せる」とも語った。
小沢氏は首相との会談後、国会近くの全国町村会館で開いた民主党の地方代議員会議に出席。当初はあいさつを公開する予定だったが、直前になって記者団を排除した。
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