民主党の小沢一郎幹事長の資金管理団体「陸山会」の土地購入を巡る事件で、東京地検特捜部は16日、小沢氏の公設第1秘書、大久保隆規容疑者(48)=西松建設の献金事件で公判中=を政治資金規正法違反(虚偽記載)容疑で逮捕した。特捜部は土地購入費4億円の原資の一部がゼネコン側からの裏献金だった疑いを強めており、虚偽記載への小沢氏の関与の有無を含め、不透明な資金移動の全容解明を目指す。
大久保秘書は2004年の土地購入当時、陸山会の会計責任者。陸山会では、会計事務担当だった小沢氏の元秘書の衆院議員(北海道11区)、石川知裕容疑者(36)=15日に同法違反容疑で逮捕=や、小沢氏の元私設秘書、池田光智容疑者(32)=同=の上司にあたる。特捜部は16日未明、岩手県釜石市の自宅から大久保秘書に任意同行を求めた。
関係者によると、石川議員と池田元秘書は特捜部に対し、政治資金収支報告書に虚偽の記載をしたことを認めているという。
(11:06)