ここ数年、初詣は熊野と決めているので今年も行ってきました。
紀伊半島というとやはり伊勢神宮が有名ですが、正月は人が多すぎるので迂闊に近寄れません。
名古屋から300Km超、しかも高速道路も行程の半分程度しか通っていないため、アクセスの不便な場所ではありますが、
それ故に人の手の入っていない、雄大な山林が残っています。
熊野一帯が紀伊山地の霊場と参詣道として世界遺産登録されているのもそういった要因が大きいのではないかな、と。
正直、特別見て面白い何かがあるわけではないのですが、ここに来ないと自分にとっての1年は始まらないのですよ。

撮影日時2010.01.03
撮影場所熊野三山(和歌山県新宮市 他)
天候曇り

以下詳細です。



朝4時頃に名古屋を経ち、丁度熊野市に差し掛かった辺りで日の出。
ちなみに熊野大社は熊野市じゃありません。


熊野灘からの日の出の方が、元旦の日の出よりも特別に思えます。


アオイにとってはこれが初日の出になるのかも。






後ろに見えるのは獅子岩。


獅子岩。
こちらも世界遺産の一部として登録されています。
本当はこの反対側から見た方がより獅子っぽく見えるようです。


更に車を進め、本宮大社を目指して山中へ。
こちらは熊野川。
霧がかった雰囲気がとても神秘的です。


魚眼で歪んだ画像ではなく、川が蛇行し、180°ヘアピンカーブをしています。
こちらも世界遺産の一部で、世界遺産としては唯一の水上参詣道らしいです。


観光用の船が定期的に行き来しています。
先ほどのヘアピンカーブはパワースライドして曲がっていきます。


カーブミラーが見る景色。




結構な山奥ですが、集落は多い様子。


最初の目的地、熊野三山の一つである熊野本宮大社
熊野三山の中で最も険しい場所にあり、最も地味(失礼)な社です。
ここに来るのは3年ぶりか。


この奥に社殿があるのですが、神聖な場所であるため写真撮影禁止となっております。
注意書きもあるのに携帯などで記念撮影している方(特に年輩の方に多い)を見ると本気でイラッ☆とします。
熊野牟須美神(伊邪那美大神) を第一殿として祭っており、驚きなのは天照皇大神が第四殿だということ。
アマテラスが4番目って・・・


境内内にあるポスト。
上に居るのは八咫烏のオブジェ。


樹齢何年だよ、っていう立派な杉の参道。


本殿を離れ、旧社地の方へ。
距離感の狂うバカでかい鳥居は、世界遺産登録の記念に作られたものだとか。




この奥が旧社地。
元来、本宮大社は熊野川のほとりにあったのですが、明治の水害で社殿が流されて今の場所に移ったのだとか。
流される前の姿を是非見たかった・・・
と、いうことで元々社殿のあった地も神聖な場所なので写真撮影は禁止となっております。
依然訪れた際はもう少し柔らかい表現(自主規制を求めるような感じ)だったのですけどね。


別の角度から大鳥居


大鳥居を背景に記念写真。
流石に神聖な場所で撮影するのは気が引けます。
特に熊野は自分にとって色んな意味で聖地なので


風が強かったのでカメラバッグに座ってます。


土産物屋に出没していた八咫烏の着ぐるみ。
ちゃんと脚も3本ありますが、その位置はアウトだろ・・・


本宮大社を発ち、次に訪れたのは那智大社。
こちらは去年も訪れてます


中央奥に見えるのが那智滝。


三重の塔と那智の滝。
恐らく那智大社の写真としてはメジャーすぎるアングルかと。


那智滝へ向かう途中に未知との遭遇。
クマー


去年来たときは魚眼レンズ持ってなかったので。今年は色々遊べました。


那智滝。
いつ見ても素敵です。


様々な葛藤の末に、この1枚のみ撮らせていただきました。


昨年と同じく那智スカイラインの方へ行ってみましたが、今年はガスってて殆ど景色を見渡せませんでした。
時間が押していたので残念ながらここでUターン。


最後に訪れたのが速玉大社
アクセスし易いが故にいつも後回しにして廻れなくなっていた場所です。


ただ、縁起を知らなければ特に珍しくもなんとも無い、ただの神社です。
いや、実際は由緒正しい立派な社なんですけど・・・
ゴメンなさい、正直あまり感動無かったです。




今度もうちょっと勉強してからまた来ます。
神社仏閣は由緒を知っているかどうかで楽しみが全く変わってきますからね。


帰路でちょろっと見かけた座礁船
事故の後、そのままの姿なんですね。
早くなんとか処理できればいいと思うのですが・・・


夕暮れ


旅の終わりに


アオイとユキノを連れて行った割に全然撮ってないのは、それだけ熊野という地に夢中になってたってことですね。
あの土地の雰囲気はフィギュアとかドールとかを忘れさせるくらい。
いや、興味ない人にとってはただの寂しい山奥の神社でしょうけどね(否定はしない)
自分にとっては、そこに行くことそれ自体が儀式みたいなものなのかも。
もう殆ど廃れてしまった熊野詣の文化は、自分の中ではまだ残っているようです。

■関連リンク
[野外撮影]
旅の途中(熊野那智大社)