“小沢氏の右腕”逮捕!地検攻撃で民主大ダメージ
逮捕された石川知裕衆議院議員
Photo By 共同 |
小沢一郎民主党幹事長の資金管理団体「陸山会」の土地購入問題で、東京地検特捜部は15日、政治資金規正法違反(虚偽記載)容疑で、元私設秘書で衆院議員の石川知裕容疑者(36)=北海道11区=らを逮捕した。18日の通常国会召集を目前に控えた現職議員の逮捕。小沢幹事長の政治的ダメージは避けられず、鳩山由紀夫首相の政権運営にも大きな影響が出そうだ。
石川容疑者は4回目となる15日の任意聴取を体調不良を理由に拒み、東京・有楽町の帝国ホテルにいたところを地検の係官に任意同行を求められた。
また、同容疑で元私設秘書の池田光智容疑者(32)を逮捕。西松建設の巨額献金事件で規正法違反罪に問われ公判中の公設第1秘書大久保隆規容疑者(48)の逮捕状も取り、16日にも逮捕する。
石川容疑者の逮捕容疑は、土地購入費などに充てられた4億円の収入と、土地代など約3億5200万円の支出を04年収支報告書に記載しなかった疑い。池田容疑者は、土地購入費など約3億5200万円の支出を05年の収支報告書に虚偽記載し、07年支出の4億円をその年の収支報告書に記載しなかった疑い。
陸山会は04年10月29日、秘書家族寮建設のため東京都世田谷区の土地を購入。小沢氏の事務所は「定期預金を担保にした融資金4億円を充てた」と説明しているが、実際には融資を受ける直前に支払いが済んでいたことが判明している。
石川容疑者はこれまでの任意聴取で、虚偽記載を認めた上で「手持ち資金が足りず、小沢先生から借り入れた4億円で購入した」と供述していたが、特捜部は不自然な点が多く、証拠隠滅の恐れもあると判断。13日には石川容疑者の議員会館事務所のほか、小沢氏の個人事務所、陸山会事務所など関係先を一斉に家宅捜索していた。
石川容疑者は当初、在宅起訴との見方もあったが、身柄を拘束したことで、今後はどこまで捜査の手が伸びるか注目される。小沢氏は、特捜部が要請した任意の聴取に応じず、記者会見でも詳しい説明を拒否していた。
小沢氏にとっては昨年3月の大久保容疑者に続く元秘書の逮捕。同年5月には民主党代表を辞任しており、今回も責任追及は免れない。16日には鳩山政権発足後初の党大会を予定しているが、大荒れが予想される。進退問題に発展すれば、鳩山政権にも大ダメージを与えそうだ。
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