交通遺児育成基金からの礼状を手にする亀田興毅=都内・亀田ジム
ボクシングのWBC世界フライ級王者・亀田興毅(23)=亀田=が13日、財団法人交通遺児育成基金に寄付金を贈ったことを明らかにした。12日に同基金へ弟・大毅と持ち合った寄付金を振り込んだという興毅は「俺の力で何かしたかった。少しでも社会に貢献できればと思って寄付しました」と説明した。
同基金に関しては、年末に知り合いを通じてその存在を知り、大毅と相談してお金を出し合った。同基金への寄付は今回が初めてで、2月7日に神戸ワールド記念ホールで行われる大毅の世界戦で会場入り口に募金箱を設置し、ファンにも募金を呼びかける。
興毅によれば、08年1月に車で衝突事故を起こした大毅は以来、安全運転を厳守し、興毅に安全運転を促しているという。「大毅はめっちゃ安全運転。1回の事故で人生終わってまうから。交通遺児のために俺ができることをやりたい」といつになく真剣な表情で語った。
また11日にフィリピン合宿から帰国した興毅は、現地で、アジア人初の5階級制覇王者、マニー・パッキャオ(フィリピン)と対面したことを明かした。約1時間、あこがれのアジアの英雄と談笑した興毅は「緊張してあんまりしゃべられへんかったわ。今度一緒に練習しようと言ってくれた。刺激を受けたわ」と、今春に控える初防衛戦に向け気合を入れ直した。
(2010年1月13日)