慰安婦:酷寒の中、900回目の「水曜集会」

日本大使館前で18年間、元慰安婦は234人から87人に

 「あまりにも泣き過ぎたため、今では目から涙が出なくなり、心の中で涙を流している。日本が謝罪するまで、わたしは絶対に死ねない」(カン・イルチュルさん〈82〉)

 「旧日本軍の慰安婦問題の解決を求める定期水曜集会」が、13日正午から、ソウル市鍾路区中学洞の在韓日本大使館前で、韓国挺身(ていしん)隊問題対策協議会(以下、挺対協)の主催により行われた。この日の集会には、旧日本軍の慰安婦として苦痛を味わった女性4人や、アムネスティ・インターナショナル韓国支部の関係者など約100人が参加した。

 カン・イルチュルさんは集会の最中、常に手をぶるぶると震わせていた。帽子、マフラー、マスクを着用し、防寒対策は十分に取ったつもりだったが、この日の気温はマイナス10度まで下がり、その猛烈な寒さが体にこたえたようだ。

写真提供=NEWSIS

 カンさんは日本大使館に向かって震えるこぶしを突き出し、日本政府の正式な謝罪と法的な賠償を求めた。カンさんは「日本政府だけでなく、韓国政府も積極的に行動すべきだ」と声を荒らげた。

 水曜集会は1992年1月8日、当時の宮沢喜一首相が来韓したのに合わせ、初めて行われた。95年、阪神・淡路大震災の犠牲者に哀悼の意を表するため1回中止したのを除けば、毎週欠かすことなく行ってきた。この18年の間に、参加する元慰安婦も一人、二人と世を去り、第1回の集会当時は234人だった元慰安婦は、87人にまで減った。

 挺対協は「日本政府が立法を通じ、慰安婦問題を早期に解決すべきだ。日本政府による正式な謝罪や、再発防止を求める国民50万人の署名運動を進めていく」と語った。

キム・サンミン記者

朝鮮日報/朝鮮日報日本語版

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