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【プロ野球】

巨人 声援にはキチンと応えよ オーナーがファンサービス厳命

2010年1月15日 紙面から

スタッフ会議を終え、記者の質問に答える滝鼻オーナー=東京都文京区の東京ドームホテルで

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 礼儀なき者は巨人軍を去れ−。巨人の滝鼻卓雄オーナー(70)が14日、東京都内で行われたスタッフ会議でファンサービスの徹底を求め、社会人としての礼儀を欠く行為を重ねた場合には「負の部分は切除しなきゃならん」と球団から“追放”する可能性も示した。

 ファン軽視は勝利の価値をおとしめる。野球人として、社会人として、礼節を重んじる姿勢を失ってはならない。オーナーの舌鋒(ぜっぽう)が原監督ら首脳陣に鋭く突き刺さった。

 「試合後にバスに乗るとき、ファンから声をかけられたらキチンと応える。できない選手はグラウンドに戻り、何周か走ってからもう一度バスに乗れ。それぐらいの指導をしてほしい。怠惰な態度は絶対に許さない。言っても直らない場合は排除する」

 7年ぶりに日本一を奪回した。だからこそ、気の緩みを警戒する。今季のスローガンに「Show the Spirit〜原点〜」を掲げる原監督も、心構えは分かっている。それでも、オーナーは「チームの社会的な存在価値を高める」という大義をあえて伝えた。

 坂本、亀井ら若い芽も正しく育たなければ意味がない。「単なる人気者でなく、大衆から尊敬される選手にならなければならない」。強さと礼儀。社会の模範となる者だけが、巨人軍の一員であることを許される。 (井上学)

 

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