2010年1月15日 18時8分更新
江戸時代から昭和にかけて織られた古いちりめんを使って作ったひな人形の展示会が岡山県倉敷市で開かれています。
着物などに使われていた古いちりめんを使って作ったひな人形は、1つ1つの模様や絵柄がすべて異なり、同じものがほかに無いのが特徴で月日を経た生地ならではの落ち着いた風合いを楽しむことができます。
倉敷市の日本郷土玩具館で開かれている展示会には、ひな人形およそ30体が展示されています。
このうち、「彩寿親王」と名付けられた作品は、江戸時代に織られたちりめんを使って作られていて、淡い色の生地がおびなと女びなの荘厳な雰囲気を醸し出しています。
また、「宴」と名付けられた作品は、太鼓を手にした女びなと笛を吹くおびなを形取ったもので、躍動感にあふれる作品です。
このほか「稚児市松」は風車を持った男の子とまりを持った女の子のかわいらしい表情を鮮やかなちりめんが際だたせています。
この展示会は、今月27日まで倉敷市の日本郷土玩具館で開かれています。