劇場映画 宇宙戦艦ヤマト 映画鑑賞用プログラム
裏表紙 表紙

解説:あまりに懐かしい劇場初公開時に購入した映画「宇宙戦艦ヤマト」の劇場販売プログラムです。当時、映画館というのは足を運ぶこと自体一大イベントで、兄について見に行っていた映画もブルース・リーのカンフー映画やトラック野郎シリーズ、そしてサーキットの狼といった実写ものとTV漫画てんこ盛りの東映漫画祭りでした。

 MAHが自分の意志で作品を選んで見に行った映画は実にこの宇宙戦艦ヤマトが初めてでした。14インチのTV画面にかじりついて見ていたアニメーション宇宙が、暗がりの中壮大な大宇宙となって眼前に蘇った感動は今も忘れられません。なけなしのお小遣いで買ったこのプログラムは今日まで生き延びて手元にあります。日米欧同時公開になり、英語圏での販売を考慮していたのか誌面は日本語/英語併記になっています。

 少ないページ数の中に、公開時データ、登場人物紹介、メカニック紹介、制作者のメッセージが美しい印刷を駆使してこれでもかと詰め込まれている充実の1冊です。

・上段画像はプログラム表紙です。赤い地球を背に飛行する宇宙戦艦ヤマトがあしらわれ、裏表紙に美しい幻想的な青い惑星に向かう宇宙戦艦ヤマトのイラストが描かれています。(ちなみにこの幻想的な青い惑星背景はTVシリーズ第19話「宇宙の望郷!母のなみだは我が涙」でヤマト艦外へ脱走した相原が宇宙服でもがきながら観る幻覚の地球背景の流用です。下段下画像を参照下さい。)

・中段に紹介する画像は当時の書籍によく紹介されていた太平洋戦争に参加した超弩級戦艦大和と劇中主役メカ宇宙戦艦ヤマトを内部構造に照らして比較した側面図です。男の子は上映開始前の宣伝フィルムが流れる十数分の薄暗い中、こういう緻密な設定画に舌を巻き、胸を高鳴らせて本編がはじまるのを待ちました。

・下段の上に紹介する画像はプログラム巻末の西崎プロデューサーメッセージ紹介ページの一部です。赤い下線で示した”和”の一文字、メッセージにある膨大な人々のエネルギーの調和によって生まれた作品として座右の銘にしたのかと思いきや・・・ファンクラブ第1号モノローグの中で初恋の2人の女性の名前”和子”さんに気付いてもらいたくて掲載したのだと明かされています。意外なところに氏個人のロマンティストぶりが隠されていました。

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