台湾と日本の相互理解を深めようと、自転車で日本縦断をしながら各地の小学校を訪問している台湾人男性の顔俊傑さん（３４）が１２日、福岡市西区福重の福重小学校を訪れた。３年生の児童７７人に、台湾の生活や風習を紹介した。

　顔さんは日本の歴史に関心を持ち、２００６―０７年にかけて約１年３カ月間、愛知県に滞在し日本語を学んだ。帰国後、エンジニアの仕事をしていたが、「もっと日本のことを知り、台湾のことを日本で知ってほしい」と自転車でゆっくり日本を回ることに。昨年１０月に北海道の稚内を出発して南下、１２月に福岡入りした。
　
　小学校の訪問は福重小で全国で７校目。顔さんは、事前に台湾の小学生に描いてもらった絵を見せながら、台湾の食べ物や、お盆や正月の習慣などを日本語で説明。「台湾は日本ともかかわりが深い。機会があったら訪れて」と語った。話を聞いた松本奈々さん（９）は「台湾の神様のことやまちの様子がよく分かった。行ってみたくなりました」と話した。
　
【写真】台湾の小学生が描いた絵を見せながら、台湾の生活や風習を説明する顔俊傑さん
　
＝2010/01/13付 西日本新聞朝刊＝