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2010-01-15 小沢氏倒しても、民主党倒れず

_ [てっちん]小沢氏倒しても、民主党倒れず

それにしても日本の検察は、民主党をなんとかつぶそうと必死になっているように思えて仕方がない。標的は小沢一郎民主党幹事長に絞っている。昨年3月に政治資金規正法で公設第1秘書の大久保隆規被告=同罪で公判中=を逮捕して1年も経過しない間に、今度は資金管理団体「陸山会」の土地購入問題で当時の私設秘書だった石川知裕衆院議員の立件に向け協議に入っているということだ。8月の参院選を前に民主党の陣頭指揮をとる小沢氏をなんとか捕まえようとしていると言われてもしようがないだろう。

検察は政治的に中立だとこれまで言われてきたが、現在ではどうなのであろうか。昨年3月の大久保被告の逮捕でも、小沢氏が民主党代表で首相の座につく寸前だった。そこまでやったのであれば当然、小沢氏を捕まえるだろうと思ったら、大久保被告を逮捕して捜査は終わってしまった。今回も新聞やテレビに小沢氏のことが次々と報道されている。民主党の議員が「検察がリークして小沢幹事長を悪者に仕立てている」と批判するのもあながち否定できない。

確かに、小沢氏はゼネコンなどを相手にいろいろとやっているのは素人のわれわれでも想像がつく。許してやってほしいなんてこれぽっちも思わない。国民の多数が今回の小沢氏の土地購入問題や鳩山由起夫首相の元秘書らの政治資金規正法違反について不信感を持っているのは事実だ。しかし、これまでの自民党の大物政治家はどうだったのか。小沢氏と同じようなことをしていたと国民の大半が思っているはずだ。なぜ急に小沢氏をたたき出したのか−。

来週から始まる通常国会で野党の自民党や公明党は鳩山政権を徹底的に弾劾するはずだ。しかし、ひょっとすると鳩山政権は持ちこたえるのではなかろうか。これまで不明朗なことをしていた自民党がいくら追及しても自ずから限度があるはずだし、国民の多くもしらけるのではなかろうか。

新聞やテレビの世論調査を見れば分かる。鳩山政権の人気は次第に落ち、民主党の支持率も低くなっている。しかし、自民党の支持率もほとんど上がらない。国民の多くは、利権構造を構築し、一部の人たちにだけ利益を誘導した自民党政治をまだまだ許していない証拠である。8月の参院選挙も自民党が勝利するとはとても思わない。みんなもう少し民主党に政治をさせてみようと思っているに違いない。それは、例え検察が小沢氏を逮捕しても変わらないと思う。

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