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【大リーグ】

カンセコ氏言いたい放題!! 「マグワイアにステロイド打った」

2010年1月14日 紙面から

 現役時代に筋力増強作用のあるステロイドの使用を2005年の自著で告白した通算462本塁打のホセ・カンセコ氏(45)が12日、米スポーツ局ESPNのテレビ番組で、1989年から10年間ステロイドなどの使用を告白したばかりのマーク・マグワイア氏(46)=現カージナルス打撃コーチ=について、同僚だったアスレチックス時代に「注射を打ち合っていた」などとあらためて発言。マグワイア氏はその事実を否定したが、「バッシュ(強打)・ブラザーズ」と呼ばれた2人の関係が泥仕合の様相を呈してきた。

 ホセがマークにキレた。かつて自著「JUICED」で、そろってステロイドを使用したとつづっているカンセコ氏だ。「マークの発言にほとんど問題はないけど、当てこすりなのか、ヘンだと思うのは、オレが彼にステロイドを注射したということを否定したことなんだ。オレをまたうそつき呼ばわりしたわけだから」。落ち着き払いながらも、その言葉は容赦なかった。

 マグワイア氏はこの収録の前に別のインタビュー番組で、カンセコ氏から注射されたことを否定していた。それでカンセコ氏はあきれてしまったか、“口撃”は収まらない。「もういいかげん、自分の正当性を主張するのに疲れたよ。今までかなり彼をかばってきたのにな…。彼に注射したことに関しては、うそ発見器で(本当だと)証明したんだ。(テレビの)全国放送で、うそ発見器にかけられた彼が『カンセコはうそつきだ』と言っているところを見たいよ」とまで言い切った。

 2人がアスレチックスでプレーしたのは1986〜92年途中まで。その間226本塁打のカンセコ氏は2度(88、91年)、92年終了まで220本のマグワイア氏は1度(87年)本塁打王に輝いた。当時の監督は現在カージナルスを率い、マグワイア氏を打撃コーチに推薦した名将ラルーサ監督。現役時代、長年薬物を使用していたというカンセコ氏は、マグワイア氏のことを知らなかったという同監督についても「見え見えのウソ。だって、オレが当時ステロイドを使っていたとか、監督は話したそうじゃないか?」とばっさりだ。

 88年からア西地区を3連覇し、89年にはワールドシリーズを制するなど、アスレチックスの黄金期を支えた2人。「何度も言うけど私はどちらにしろ本塁打を打った」と話したマグワイア氏の発言を伝え聞いたカンセコ氏は最後に「マークは、薬物使用者の中では例外なんだ。それは確信できる。素晴らしい才能を持っている」とほめたが、2人の関係がぎくしゃくする可能性は大ありだ。

 

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