下段の部分をクリックしたください。私が考え出した、日本人ならではの?理系ならではの?微妙なウィンナワルツのリズムのアナリーゼです。通常1拍目と2拍目のリズムがつまり(早く2拍目が来る)その分2拍目と3拍目の間が開くということは広く知られています。
しかしそれだけでは、いまいち完全なウィーンフィルのウィンナワルツとは何か違うという思いをされている専門の方は大勢いらっしゃると思います。
当然です。その他にほんのわずかな、普通に聴いていても分からない程度の微妙なリズムの妙がいっぱいあるのです。ウィーンフィルのメンバーでも全員が理解しているかというと少々疑問を感じざるを得ない場合も多々ございます。今年のウィーンフィルのニューイヤーも、大体は伝統どおりでしたが、ところどころ?というところも。
そこでわたしは、今回取り上げる「南国のバラ」と「美しく青きドナウ」の中から典型的なパターンを採り出し、その妙味とも言うべきリズムの隠し味を表にしました。おそらくこの手の分析表は、世界に例を見ないでしょう。参考にしていただけると嬉しいです。
今回の我が団は、この表を明日から始まる練習で団員に配り、その下で演奏してもらいます。独特なリズムの妙味のほぼすべてが書かれてあります。ただし分かりやすくするために、ややオーバーな書き方になっていますので、演奏はくれぐれも品良く、有るか無いか分からない程度のリズムの揺れでお願いいたします。
先生、いつもブログを楽しく読ませてもらってます。先生の大ファンの女子大生です(^O^)/
今日の演奏会行きたかったんですが、急用が入って行けませんでした。
どんなウィンナワルツの隠し味をしたんですか?ワクワク((o(^-^)o))
第九は何があっても聴きにいきます!
コメント by ふじこ — 2010/1/9 土曜日 @ 21:20:28
ふじこさん、コメントありがとうございました。
聴いていただけなかったことは残念ですが、急用ならやむを得ませんね。ウィンナワルツは、ヨハンシュトラウス自身のソロと彼のバンド(十数名の)の演奏特徴が基本で、その後2〜30年その良き特徴が途絶えたまま、20世紀初頭は、いわゆる「ブンチャッチャ、ブンチャッチャ」と何の特徴もない普通の3拍子で演奏されていたのですが、1920年代なって初めてウィーンフィルがヨハンシュトラウスを取り上げだした時に、おそらくシュトラウス自身の演奏を聴いたことがある、あるいはそのバンドで演奏したことがある、あるいはそのレコードの存在が明らかになり(彼の晩年にエジソンによってレコードが発明されました)、その独特のリズムの妙味や、独特のポルタメント(音をずり上げる?)が受け継がれ、長年かけてうまく培養されていきました。
私としてはそういう意味もあって、ウィーンフィルの特徴(主に半世紀前のボスコフスキーが振っていた頃の)が模範であると思っています。今回の演奏は、それに限りなく近づく演奏になったと自分では思っています。リズムの隠し味はブログに添付?してあります、表を参考にしてください。すべてウィーンフィルの独特のウィンナワルツの隠し味を分析したものです。
「第九」は是非おいでくださいね。
今まで何度か私の演奏を聴いて下さっているのですか?
私のブログは、そのほとんどが専門的なことばかりで、私の日ごろの主張にご興味をお持ちの方なら良いのですが、一般の方には固すぎてつまらないのではと、常日頃思っています。私はどうも融通の利かない堅苦しい人間のようで(笑)。先日の、年末に放映されましたTVの「第九」に関する私のかなり辛らつな批判ブログ(私は普段はほとんど批判的なブログは書いていませんが、あのずさんな、しかし一般の人には誤った演奏であることが分からないまま間違った感動?!を与えてしまっていることには、あまりにも耐え難い思いでしたので、書いてしまいました。「間違った演奏であろうがなかろうが、聴衆がとりあえず、その場で感動すればそれで良いじゃないか、また聴きにきてくれることに繋がるんだから」という、きわめて安易なプロにあるまじき指揮者が横行しているのも耐えられないのです。そういうところが悪く言えば私の欠点というか、融通が利かないというのか、ちゃんとした根拠のない誹謗中傷を浴びせられる条件がそろっているというか・・・・)があったにもかかわらず、「いつも楽しく読ませてもらってます・・・」というふじこさんの何気ない一言に大変癒された思いをしております。ありがとうございました。今後ともよろしくお願いいたします。
コメント by tnc — 2010/1/10 日曜日 @ 11:20:58
ブラ3の時とか何回か聴きに行きました(^O^)/
先生のアプローチは目から鱗が出ました(@_@)
本も買いましたよ。
うちの大学オケでも本は評判になってます。
ピリオドについては、やたらマニアックで小難しいアーノンクールなんかの本と比べても、わかりやすいです。
うちのオケをふっている指揮者もピリオドをよく学んでるかたですが、先生くらいわかりやすく言ってくれという感じです(-.-;)
今当たり前になってきている常識を、あえて書いてくださる先生の本は貴重です。
コメント by ふじこ — 2010/1/13 水曜日 @ 0:47:07
本日、Maestro Kurt Masur氏と親しい日本人に、貴方のブログのアドレス、ブログの当該記事のプリントアウトしたものを、Masur 偕子氏に渡していただけるよう、お願いいたしました。
Maestro Kurt Masurから返事が来るまで、暫しお待ちください。
コメント by 識者 — 2010/1/13 水曜日 @ 23:59:21
わざわざお手数なことを、申し出ていただきましてありがとうございました。大巨匠が、現在のベートーヴェン研究の急激な進捗状況をお知りになって、結果お考えを変えられ、ますます素晴らしいベートーヴェンを聴衆に聴かせて下さるようになられるか、良くある平凡な気力が失せた年配の方のように、無視して誤ったまま一生を終えられるか、彼の生き様が問われるところですね。
ある意味で貴方は彼に対し酷な事をやられたのかもしれませんよ。でも、そうじゃなく明るい結果が奇跡的にでも起こることを一緒に期待しましょうね。
そういえば、別のところから伺ったのですが、あの年末の「第九」でマズア氏は3楽章で前代未聞にも、本番で演奏を止められてしまったそうですね。ご自分のテンポにコンサートマスターの篠崎氏が抵抗されて、敢て氏を無視して違うテンポで演奏され、怒った氏が、さらにそれに抵抗し、みっともないことをあえてやられたとか。
すごいことですよね。でもそこまでおやりになられる、強固な意志の持ち主であられる氏なら、お気づきになられたら、きっとすぐに正しい演奏のほうに舵を切り替えられることと思います。
こうやって、正しい方向をいろいろなところから指揮者に伝えていくということは、ベートーヴェンにとって、またそれを享受する聴衆や、演奏家にとって素晴らしい流れです。本当にご協力ありがとうございました。今後ともよろしくお願いいたします。
真偽のほどは定かではありませんが、風の便りでは、西本さんもあのブログをきっかけに同じ流れに向かっているということを、2チャンネル等に首を突っ込んでいる複数の人から聞きました。気分を害した方もいたかもしれませんが、あのブログの掲載は、私の当初の思いより、かなり良い方向に向かっているようでうれしく思っています。
追伸ですが、私のブログには、根拠が全部詳しく書いてあるというわけではありませんので、マズア氏が、それだけでは理解できなく、悲しい結果になる可能性もありますので、その節にはお申し出いただければ絶対に誰もが否定できない根拠をお教えする旨お伝えくださるよう、奥様におっしゃってくださいますようよろしくお願いいたします。一緒に少しでも世界のクラシック界がレヴェルアップしていくよう、微力ながら頑張っていきましょうね。
コメント by tnc — 2010/1/14 木曜日 @ 0:59:37
>平凡な気力が失せた年配の方のように、無視して誤ったまま一生を終えられるか、彼の生き様が問われるところですね。
内藤さん、あなたは1人の人間として、非常に醜いです。
世界的著名人に対し 「生き様を問う」 とは ・・・ 傲慢過ぎますよ。
とっても不愉快です。
己の正しさを、声を大にして主張するにしても 「言葉を選ぶ」 ことは
人様に訴える上で、その主張する中身よりも、非常に重要なことです。
内藤さんは、人様への 「配慮や敬意」 を忘れてしまっています。
己の主張するところが、正しいと信じるならば、それが正しいと本当に自信が
あるならば、ある分だけ、人は人様に頭を垂れて敬意を払い、謙虚になるべき
なのです。 “衣食足りて礼節を知る” ということわざをご存じありませんか。
酷なことを申しますが、あなたは、目下、一介の世界的に無名な指揮者に過ぎません。
日本国内でも、準会員のオケの指揮者に過ぎない。
人々は、それを三流、四流指揮者と呼びます。
(今のあなたは五流、六流にも満たないですね!)
— 片や、マズア氏は、世界的にも有名な指揮者です。 あなたの足元にも及びません。
そんなことは、誰もが知るところです。 —
一般企業に勤める会社員であれば、それは下っ端、平社員です。
内藤さんの発言は、その平社員が、CEOに対し 「あんたは間違っている。生き様が問われるぞ」 と厚顔無恥に、言い放っている(暴言を吐いている)ようなものです。
それを聞いた会社役員や周りの先輩社員や上司は、どう思うでしょうか?
器の大きい寛容な上司であれば、あなたのことは全く取り合わないでしょう。
「バカな奴だから、ほおっておけ」 と一笑に付すだけでしょう。
しかし出世の望みはその時点で確実に断たれると思います。
人望が無い、人格の無い者の言葉には誰も耳を傾けません。
誰もそんな人を信用しよう、信用したいとは思わなくなります。
一緒にいい仕事をしたいとも願いません。
それが世間のルール・しきたりと言うものです。
言葉は 心の鏡です。 あなたの魂を映しますよ。
N響コンマスと指揮者の間の出来事は、そのオーケストラの抱える問題でありましょう。
曲がりなりにも、内藤さん、あなたに指揮者としての自覚がおありならば、
ご自分が指揮者であるとお思いであるならば、
コンマスと指揮者の確執については、一定の理解を得ているのが在るべき
指揮者の姿なのではありませんか? 同業者であるならば。
それを、まるでコンマスの立場に立ち発言しているかの如く、ここであろうことか
持ち出して、そして、それをマズア氏の生き様にまで言及するなんて
非常にいやらしい行為ですよ。
マズア氏よりも、あなた自身の生き様を猛省するべきだと思いますが
あなたはそうは思わないんですか?
「礼節」 「謙虚」 「敬意」 これについて、内藤さんの考えをお聞かせ願いたいものです。
このコメントを削除または無視をされたら、私はあなたを本当に軽蔑します。
世間、客をあまり怒らせない方が身のためですよ。甘く見ないで下さいね。
コメント by コンサート常連客 — 2010/1/14 木曜日 @ 12:18:26
>大巨匠が、現在のベートーヴェン研究の急激な進捗状況をお知りになって、結果お考えを変えられ、ますます素晴らしいベートーヴェンを聴衆に聴かせて下さるようになられるか
あなたの本に書いてある程度のことはもうとっくに議論され尽くされていますから、おそらくマズア氏はご存知でしょう。
コメント by 一ファン — 2010/1/14 木曜日 @ 12:42:52
コメント6,7番さん。
理解できません。
マズア氏が、聴衆の前でなさったことこそ、「傲慢」です。
音楽家の態度として、到底うけいれられない。
聴衆は高いお金を支払って、時間を割いて聴きにいくんです。
ここで、公表されようとされまいと、事実なんでしょう。
「 あなたは無名」だとかなんとか内藤先生におっしゃって
おられるが、そんな言葉をもちこむあなたを理解できません。
謙虚であればこそ、常に研究をかさねるんです。
コメント by 聴衆 — 2010/1/14 木曜日 @ 14:58:23
マズア氏が今後どのような態度にでられるのか、
見ものです。年末に(半分くらい)聴きました。
謙虚にお願いしたいです。
大物気取り、なに様気取りとはこのこと?
今の彼こそ5〜6流。聴くに値しません。
わらいたくなるほど、おかしいですよ。
コメント by 聴衆 — 2010/1/14 木曜日 @ 15:41:47
>8・9
内藤さん、「聴衆」とか名乗って他人を装う卑劣な手段にでないでくださいよ。これを読めば内藤さんの文章だってすぐにわかりますよ。まったく厚顔無恥はなはだしい。
コメント by ゲスト — 2010/1/14 木曜日 @ 16:12:39
コメント7番さんはつっこむような話でしょうか?
マズアさんの評価はともかく、日本という狭いなかだけではなく、世界的な場で活動している方ですよ。
ピリオドのことを知らないはずないでしょう。
コメント by 笛吹き — 2010/1/14 木曜日 @ 16:51:11
訂正です
コメント7番さんは→コメント7番さんについては
コメント by 笛吹き — 2010/1/14 木曜日 @ 16:51:53
もう一言つけくわえます。
内藤さんは、以前から、自分の立場を危惧しての発言になると、とたんに、やれ「なにも知らない聴衆のために」とか、やれ「高いチケット代を払ったお客さんのために」という言い方に逃げる癖があります。
すべては「自分のため」でしかないということ、人間であればそれは当然であるとも思いますので、それをもって内藤さんを批判しようとはまったく思いません。
しかし、「自分の名誉のため」でしかない発言を、「聴衆のため」と言い換えたり、>5のコメントで言うとコンマスの立場になったふりをするとか、なんとか体よく見せようとする振る舞いは「醜い」の一言です。
よくよくお考えになられて発言するよう、進言します。
若いころは、小さな発見に全能の陶酔感を味わい、他人をつい見下したくなる気分に襲われることは誰にでもあります。でも内藤さんの年齢を考えてください。若気の至りではすまないのですよ。
削除されてコメントを人目から遠ざけることは簡単でしょう。内藤さんの真摯な回答を期待します。
コメント by ゲスト — 2010/1/14 木曜日 @ 16:56:58
内藤さん、あなたという人は!
>2チャンネル等に首を突っ込んでいる複数の人から聞きました
つまり匿名の中傷誹謗渦巻くサイトでの書込みを元に、
いやしくも他の指揮者の動向を、自分のブログに勝手に書き込んだのですね。
それが、「正確な」「正しい」を連発する人間のすることですか?
2chクラシック板には超有名なストーカーが巣食っていて、
数人の全く関係ない人の書込みを、某指揮者本人の書込みと思い込み、
本人が動いた!だの、本人の周辺の人間の書込み!だのと大騒ぎし、
結果、本人の動向を捏造したという経過があります。
さらに、そのストーカーは全く関係のないファン数人からのメールを、その指揮者本人及び関係者からの連絡と思い込み、
つきまとって一人の女性を自殺未遂に追い込み、警察の世話になったという事実があります。
内藤さんが、そのストーカーからの思い込み話でブログに事実無根の話を書いてしまったのではないかと危惧します。
おそらく、そうに違いないと思うのですが。
だとすれば、内藤さんも被害者ですね。
2チャンネル等に首を突っ込んでいる人間に、いったい西本氏が自分の大切な話を打ち明けたとでも言うのですか?
その程度の判断力程度はお持ちください。
なお、この投稿を自分に都合の悪いものとし削除されるようであれば、
その旨を付け加えた上で、2チャンネルに投稿いたします。
コメント by クラシックファン — 2010/1/14 木曜日 @ 21:15:16