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路面電車は宝、8割「残せ」…堺市民あの手この手 (2/2ページ)

2010.1.8 13:55
「チン電パン」で阪堺線を盛り上げたいと話す春木淳一店長=堺市堺区(田中一世撮影)「チン電パン」で阪堺線を盛り上げたいと話す春木淳一店長=堺市堺区(田中一世撮影)

 しかし、昨秋就任した竹山市長は「採算性がない」などとしてLRTの中止を決定。その後、昨年12月市議会でLRT関連事業費約9億2千万円を減額する案を提案したが、市議からは「LRTは阪堺の再生に欠かせない」などの批判が噴出し否決された。竹山市長は今月13日の臨時議会に再度削減案を提案する予定。一方で議会との関係正常化を目指し、LRTや阪堺を含めて交通網を見直す委員会を立ち上げたが、地元では「赤字続きの市内区間が廃線になるのでは」との懸念がくすぶっている。

 こうした状況で、阪堺存続を目指す市民団体「チン電存続活用実行委員会」は、昨年11月中旬、阪堺線の魅力を伝えるため沿線のギャラリーで、電車の写真や絵画計約40点の展示会を開いた。また、「堺のチンチン電車を愛する会」はアンケートを実施。3210人のうち84%が「残してほしい」とした結果を竹山市長に伝え、存続をアピールした。

 さらに沿線の店では、阪堺線をデザインしたしおりやパン、絵はがきなどの商品の発売も相次いでいる。「マルミベーカリー」(堺区市之町東)では11月中旬から、車両を模した「チン電パン」(2個入り700円、現在は予約販売)を発売し、1カ月で200個以上を売り上げた。春木淳一店長(48)は「昔からお世話になっている電車なので盛り上げたかった」と話している。

 チン電存続活用実行委員会の志賀和子さんは「堺の街を元気にするために絶対に必要。存続に向けてみんなで知恵を絞るべきだ」と訴えている。

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「チン電パン」で阪堺線を盛り上げたいと話す春木淳一店長=堺市堺区(田中一世撮影)
「チン電パン」で阪堺線を盛り上げたいと話す春木淳一店長=堺市堺区(田中一世撮影)
存続が危ぶまれる阪堺電気軌道の阪堺線=堺市堺区
存続が危ぶまれる阪堺電気軌道の阪堺線=堺市堺区

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