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路面電車は宝、8割「残せ」…堺市民あの手この手 (1/2ページ)
大阪で唯一の路面電車「阪堺電気軌道」阪堺線(大阪市浪速区−堺市、約14キロ)のうち、乗客減のため存続の危機にさらされている堺市内の約7.9キロの路線を守ろうと、住民が写真展を開いたり、関連グッズを作ったりして魅力をPRしている。阪堺は当初、市が計画していた次世代型路面電車(LRT)の運営を担う予定で、乗客増の起爆剤と期待していたが、竹山修身市長が中止を表明し、先行きは不透明な情勢に。竹山市長はLRTの是非を含め、交通網のあり方を協議する委員会を設置したが、“市民の足”は守れるか。
■写真展や「チン電パン」発売…
「チンチン電車は堺の町の一部。失ってはならない宝です」「生活の足が無くなるのは困ります」
昨年12月3日、阪堺線の存続を求める市民グループが堺市役所で竹山市長に、存続を願うファンら約30人の寄せ書きを手渡した。
阪堺の乗客数は、昭和26年度の約6168万人をピークに下降し、昨年度は約757万人に落ち込んだ。LRT計画は堺市が南海高野線堺東駅−南海本線堺駅(1.7キロ)を新設し、阪堺の堺市区間(浜寺駅前−我孫子道)と一体的にLRTとして整備する方向で協議していた。LRT化で長年の課題だった東西交通の利便性を向上でき、運営を任される予定だった阪堺にとっても乗客増による経営改善を期待していた。