テッセラクト
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同時進行の複数のストーリーをそれぞれに表すということはその成否はともかくとして既存の作品でもいくつか試みられてはいる。しかしこの作品の試みはもう少し野心的である。遍在者、神の眼差しなら複数のストーリーを同時に捉えることが出来るだろうが人間のそれが捉えることが出来るのはその時その場での一個の物語だけである。この作品はそれに留まらず「神の目」にあって「人間の目」が見落としたもの即ち各ストーリーが隣接し重なり合う部分を時差を置いてではあるが映画に付加したのである。それによって「映画化された現実」の現実性をより高めようとしたということだろう。少々見にくいがその努力と「神の目」に近づこうとした野心は評価されて然るべき。さすがフランソワ・オゾン。 参考になりましたか? 1人中、1人の方が「参考になった」と投票しています。
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