皇居・宮殿で新春恒例の「歌会始の儀」 お題は「光」、一般公募の10首も詠み上げ
新春恒例の宮中行事「歌会始の儀」が、皇居・宮殿で行われた。
2010年のお題は「光」で、2万3,000を超える一般公募の歌から選ばれた10首が、天皇皇后両陛下や皇族方の歌とともに詠み上げられた。
陛下は、5月の新緑の季節に皇居内を散策中、木漏れ日が差し込む場所に草が生えていた情景を、「木漏れ日の 光を受けて落ち葉敷く 小道の真中(まなか)草青みたり」と詠まれた。
皇后さまは、結婚50年を迎えた2009年4月ごろ、陛下と夕暮れの皇居を散策中、行く先遠くを照らした光にこれからの道のりを重ね合わせ、「君とゆく 道の果たての遠白く(とほしろく) 夕暮れてなほ 光あるらし」と詠まれた。
また、欠席した皇太子妃雅子さまは、赤坂御用地の池の水面(みなも)の輝きを、「池の面(も)に 立つさざ波は冬の日の 光をうけて明(あ)かくきらめく」と詠んだ歌を寄せられた。
(01/14 12:47)