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【福井】逆走センサー導入へ 福井、敦賀両IC2010年1月14日
重大事故につながる高速道路での逆走を防ごうと、中日本高速道路は新年度、逆走車を自動で検知し、運転手に電光掲示板で警告するシステムを北陸自動車道の福井、敦賀両インターチェンジ(IC)に導入することを決めた。県内でも高速道路の逆走が起きており、関係者は導入効果に期待を寄せている。 (小柳保志) このシステムは、高さ5メートルの支柱上部に付けられたセンサーが、20メートル先から逆走車を検知。見つけると、掲示板に「逆走禁止」などと表示して警告する。 設置は4〜5月の予定。2カ所で約1000万円を投じる。ICからの逆走は、料金所を入ってすぐに車線を間違えるケースが最も多く、料金所近くの地点に設置する。同種システムは、上り線の南条サービスエリア入り口で2年前から実験が行われている。 中日本高速によると、全国の高速道路では毎年900〜1000件の逆走があり、4割が高齢者。県内では2009年に3件が発生した。1月に80代の男性が福井ICから鯖江方面に逆走し、対向車が急ハンドルを切り、ガードレールに衝突する事故があった。 県警高速隊の清水一弥副隊長は「一般道よりも速度の出ている車が正面衝突すれば、悲惨な結果になるのは明らか。(システム導入で)逆走事案を減らす効果はある」と期待。県警もパトロールの強化などで撲滅を図っていく。
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